VERSARTベルサート

2021年4月にアブガルシアから発売されるVERSART(ベルサート)は今までのアブガルシアとは違った特徴がいくつも採用されているロッドシリーズです。

今回は、アブガルシアが今まで積み上げてきた技術を惜しげもなく使ったVERSARTシリーズを紹介していきます!

VERSARTシリーズのスペック

VERSARTベルサート

引用元:アブガルシア
製品名タイプ全長仕舞
寸法
自重先径ルアーラインパワーテーパー
アクション
ティップ本体価格
Versart VERC-68L+ BFベイト6.8ft
203㎝
111g1.25㎜3.5~10g6~12lbLF/ファーストチューブラー26000
Versart VERC-67MLベイト6.7ft
201㎝
104g1.5㎜5~15g6~12lbMLF/ファーストチューブラー26500
Versart VERC-66MRベイト6.6ft
198㎝
109g1.8㎜5~21g8~16lbMFR/レギュラーファーストチューブラー27000
Versart VERC-610Mベイト6.10ft
208㎝
112g1.3㎜5~21g8~16lbMF/ファーストチューブラー28000
Versart VERC-68MHベイト6.8ft
203.2㎝
116g1.85㎜10~30g10~20lbMHFR/レギュラーファーストチューブラー27500

Versart VERC-610HS
ベイト6.10ft
208.3㎝
126g1.55㎜5~30g10~20lbHF/ファーストソリッドティップ28000
Versart VERC-70H+ベイト7ft
213㎝
184㎝137g2.3㎜12~60g12~25lbH+FR/レギュラーファーストチューブラー29000
Versart VERC-66XH BBベイト6.6ft
198㎝
139g2.3㎜MAX120g14~30lbEXHFR/レギュラーファーストチューブラー28500
Versart VERS-66ULSスピニング6.6ft
198㎝
89g0.9㎜0.9~5g2.5~5lbULF/ファーストソリッドティップ26500
Versart VERS-61ULスピニング6.1ft
185㎝
84g1.15㎜0.9~7g2.5~5lbULF/ファーストチューブラー25500
Versart VERS-64Lスピニング6.4ft
193㎝
89g1.4㎜1.8~10g3~6lbLF/ファーストチューブラー26000
Versart VERS-68MLスピニング6.8ft
203㎝
100g1.25㎜3~12g3~8lbMLF/ファーストチューブラー26500

VERSARTシリーズの特徴

VERSARTシリーズは全シリーズ共通で以下の特徴があります。

  • TAF製法を採用したカーボン100%ブランクス
  • ワンピースロッド(VERC-70H+のみグリップ着脱式)
  • ナノカーボンブランクス採用
  • 軽量ガイドであるFuji SiC-Sガイド採用
  • EVAラバーシートグリップ採用

特にブランクスに関してはハイエンドの機種と同じ製法が使われているため、カーボン100%の金属のような感度と軽さ、シャープな振りぬきができるハイパフォーマンスながらも、実売22000円前後で買える安さも素晴らしいシリーズとなっています。

また、デザインも全面黒を基調として、グリップ周りもかなり今までのアブガルシアとは違ったデザインとなっています。

VERSARTスピニンググリップ

VERSARTベイトグリップ
引用元:アブガルシア

今回使われている上記の技術特性の内容を詳しく解説していきます。

TAF製法とは?

TAF

引用元:アブガルシア

TAF製法とはアブガルシア独自のブランクスの製法のことで、今までのカーボンブランクスとは全く違う作り方をした製法です。

今までのカーボンブランクスは、カーボンシートを丸めて作るのですが、シートの間にグラス繊維を入れたりしていたのが一般的で、カーボン98%などの表記になっています。

それに対してTAF製法はすべてカーボンでブランクスを作り、カーボン100%のブランクスを実現した製法です。

更に、非常に強いカーボンシートのみを使うことによって、薄いカーボンシートを何重にもきっちり巻いて作ることによって、強く軽いブランクスが作られました。

TAF製法

引用元:アブガルシア

このTAF製法で作られたロッドは、叩いてみるとまるで金属のようなキンッという音がするほど強靭ですが、しっかりと曲がるという二つの性質を高次元で保っている製法です。

全ロッドがワンピースロッド

今回のVERSARTはVERC-70H+を除き、すべてワンピースロッドになっています。

VERC-70H+のみグリップ部分が外せる、グリップ着脱式になっています。

ワンピース設計にすることによって、持ち運びでは不便な点は出てきますが、ブランクスに切れ目がなくなることで、感度の上昇、耐久力UP、低コストが実現しています。

ナノカーボンブランクスとは?

VERSARTナノカーボン

引用元:アブガルシア

ナノカーボンブランクスとは、言葉の通り「ナノ単位で作られたカーボンのブランクス」のことを指しています。

この技術はアブガルシアが開発した技術ではなく、東レが開発したナノアロイという技術が使われています。

ナノアロイ

引用元:東レ

ナノアロイとは、非常に簡単に言うと超高密度に素材を配置した技術です。

今までよりも高密度でブランクスを作ることができるようになったため、よりカーボンの特性を強くすることができるようになりました。

この技術ができたことで、より軽く強いブランクスができるようになったため、アブガルシアのみならず、様々なメーカーが採用しています。

Fuji SiC-Sガイドとは

VERSARTガイド

引用元:アブガルシア

SiC-Sとは現在主流のSiCリングのS型というもので、非常に軽く非常に硬い陶器(とうき)のリングのことです。

従来のリングに比べて薄く、直線的にラインが触れるように作っているため、ガイド抜けが良く、ガイドも軽量ステンレスガイドになっており、錆びにも強いガイドになっています。

EVAラバーシートグリップとは

VERSARTベイトグリップ2

引用元:アブガルシア

今回のVersartは以前のアブガルシアとは違ったデザインが採用されています。

今回はEVAグリップの上にラバーシートが張られているデザインになっています。

EVAはコルクに比べて軽く、ラバーシートによって水にぬれてもしっかりとグリップするようにデザインされています。

ハイエンド機種との違いは?

VERSARTシリーズは本体価格26000円前後となっており、同じような位置にあるハイエンドのFantasistaシリーズは42000円前後となっています。

この違いは主にガイド周りのセッティングによる差が出ています。

VERSARTシリーズはステンレスSiC-Sガイドが使われており、Fantasistaシリーズはチタントルザイトガイドとマイクロガイドシステムが使われています。

Fantasistaシリーズの方が、より軽量で手元に感度が伝わるように作られています。

VERSARTシリーズはブランクスは全く同じですので、ガイド以外はハイエンドにも劣らない性能を持っています。

まとめ

いかがでしょうか、VERSARTシリーズはハイエンド機種と同じブランクスが採用されているハイエンドに劣らないパフォーマンスを持ちながらも、実売20000円台を実現したローコストロッドです。

黒を基調とした素晴らしいデザインのVERSARTシリーズをぜひ手に入れて、バスをゲットしましょう!