ソルトベイトフィネスでアジングをしようと考えたときに、タックル選びも迷いますが、ラインセッティングも迷うところです。
アジングをする上で重要になってくるのは【フォールのアタリを取ることが釣果にかなり響いてくる】ということです!
しかし、普通のPEの場合は比重が軽いため、水に浮いてしまい、波や水流の変化を受けやすくなってしまいフォールのアタリが取りにくいのが現状です。
その為、アジングをする場合は他とはちょっと違うセッティングをすることをオススメしています。
ぜひこのページを参考にして、ベイトアジングの魅力を実感してほしいと思います!
アジング=エステルラインは罠!?
アジングと言えば1000~2000番のスピニングリールにアジングロッドを組み合わせ、エステルラインを使用することが多くなっています。
エステルラインとは名前の通りポリエステルという素材で作られたラインのことです。
非常に細く、伸びないことから感度もよく、水の中に沈むためアジングに非常に向いているラインとして使われています。
しかし、ベイトタックルに関しては絶対にエステルラインを巻いてはいけません。
理由としては、エステルラインは硬いラインであるため、キャスト時にラインが浮きやすくバックラッシュが多発し、まともに釣りにならないからです。
PEラインにすればそういったトラブルはかなり減るため、ベイトタックルでアジングをする場合はライトゲーム用のPEラインは必須です。
それでは実際にどうすればいいのかを紹介していきます!
エステルとPEの組み合わせがおすすめ!
まずは一番アジングの釣果を上げることができる、おすすめラインセッティングをご紹介します!
それはエステルラインとPEラインを組み合わせたラインセッティングです!
どういうラインセッティングなのか?どういうメリットがあるのかを徹底解説していきます!
エステル×PEのラインセッティング方法
早速ですが、まずはセッティング方法を解説していきます!
セッティングは
- PEラインを30m
- エステルラインを5~10m
- リーダーを50㎝
を用意します。エステルラインに関してはフォールさせたい水深によって変えてください。
例えば、水深が3mの場所であればエステルラインも2~3mで構いません。重要なのは水の中に沈むラインがエステルラインとリーダーになることが重要です。
そしてリール→PE→エステルライン→リーダーの順に接続します。
接続方法はPEからエステルラインはFGノット、エステルラインとリーダーは電車結びを活用しています。
図に表すと以下のようになります。
このラインシステムをリールに巻いていくと、快適にアジングを楽しむことができます。
こうすると当然ですが、PEとエステルラインの結び目がスプール内に入ることになりますが、FGノットであれば、レベルワインダーやガイドに干渉することなく、快適に使えます。
ただしノットはFGノットでなくても構いませんが、ガイド抜けが良くないノットをしてしまうと、キャスト時にガイドやレベルワインダーに干渉してしまい高切れやバックラッシュの原因になりますのでご注意ください。
ではこのラインシステムのメリットを紹介していきます!
PEとエステルラインを組み合わせることのメリットは?
複雑な組み合わせのラインシステムですが、PEだけのセッティングに比べるととても大きなメリットがあります!
「フォールのアタリを明確に取れる」
エステルラインの最大のメリットはPEを超える感度のよさです!
エステルラインは比重が水より重たいため、ルアーの動きを損なわずにフォールさせ、感度が高いためフォール中のアタリを明確に感じることができます!
「潮の流れの影響を受けにくい」
PEラインは高比重の物であっても、ライン自体が柔らかいため、フォールをしている最中も潮の流れによって膨らんでしまい、フォールのアタリが取りにくいことがあります。
また、潮の流れが速いとPEラインが膨らんでしまうことによって、ジグヘッドやプラグが流れてしまいフォールしなくなってしまうこともあります。
しかし、エステルラインは固いため、潮の流れを切ってフォールしてくれるため、余計に膨らむこともなく、的確にフォールさせてアタリを取ることができます。
「ライントラブルの減少」
エステルラインを数十メートルも巻いてしまうと、スプールの巻き癖が付いてしまい、エステルラインのトラブルに繋がってしまいます。
その為、水中に入るラインだけを固いラインにすることで、メリットを生かしながら、フォールのアタリもしっかりとり、ラインキャパシティもしっかり確保できるというメリットがあります。
このラインシステムは水中に入っているラインをエステルラインとリーダーにすることによって、PEの柔軟性とエステルの感度とフォールを両立させた素晴らしいラインシステムです。
デメリットとしてはノットを組む手間がかかることですが、一度は試してほしいラインシステムになります。
ロングリーダーとPEラインもおすすめ!
PEとエステルラインにリーダーを組むシステムは非常に素晴らしいラインシステムですが、欠点としては3種類のラインを使わなくてはいけないため、バックラッシュして高切れした場合にもう一度ラインを組むことが大変です。
その場合は、ベイトタックルの利点の一つであるロングリーダーを使うことがおすすめです。
ロングリーダーとPEのラインセッティング方法
今回の場合は、先に紹介したエステルラインもすべてリーダーにするというセッティングになります。
また、ラインに関しては水の中に沈む必要が出てくるため、フロロショックリーダーを使用することでロングリーダーが水の中に入っていくため、しっかりとフォールさせることができます。
リーダーとPEの接続に関してはFGノットがおすすめです。他のノットでも構いませんが、ノット部分が完全にスプールに巻かれるため、なるべくノット部が小さく、ライン抜けが良いノットであることが重要です。
ロングリーダーとPEの組み合わせることのメリットは?
エステルラインとPEの組み合わせに比べて、ロングリーダーとの組み合わせにもメリットはありますので紹介していきます。
ラインシステムが組みやすい
通常のPEのセッティングと同じ感覚でリーダーを長くするだけなので、ラインシステムが組みやすいのが非常に大きいメリットです。
リーダーの交換作業が減る
ロングリーダーの最大のメリットとしては、リーダーが非常に長いため、スナップ付近のラインが傷んでも、ラインをカットしてスナップを結びなおすことができるという点です。
少しづつリーダーは短くなっていきますが、数回傷んだラインを切って結びなおしても使えるため、1回の釣行ではリーダーを組みなおすことはほぼなくなります。
安くラインを組むことができる
エステルラインとPEの組み合わせでは【リーダー】【エステルライン】【PE】の3つのラインを買わなくてはいけませんでした。
しかし、このシステムであれば通常のリーダーとPEで組むことができるため、安くラインシステムを組むことができます。
おすすめライン紹介
それではこのラインシステムを作る上でのオススメのラインを紹介いたします。
SHIMANO PITBULL 8+
出典:SHIMANO
このラインのオススメな点は8本撚りの為、しなやかでありながら表面加工が素晴らしいため、バックラッシュしても簡単に解ける点が素晴らしいところです。
号数としては0.4号をオススメします。
一般的なライトゲーム用PEは0.4号未満も存在していますが、ベイトフィネスで使う場合はオススメしません。
というのも、0.4号より細くしてしまうと、スプールとボディの間にラインが入り込んでしまうトラブルが多発してしまうためです。
ソルトベイトフィネスをPEで使う場合は0.4号以上を使うようにすることでライントラブルは激減しますので、ぜひ覚えておきましょう。
GOSEN ルミナシャイン
出典:GOSEN
こちらは周囲の光を受けると光るエステルラインです。
その為夜間でもラインの変化が見えやすいのですが、クリアカラーとピンクカラーは正直あまり見えません。
購入するとするならば、黄色の0.3号を基準に選ぶといいでしょう!
YAMATOYO 耐摩耗ショックリーダー
出典:山豊テグス
オススメのリーダーはこちらのナイロンリーダーになります。
なぜナイロンリーダーなのかというと、ベイトフィネスリールはスピニングと違い、ドラグ性能が低く、アジの急な突っ込みなどで口切れを起こしてしまうことがあります。
それを防ぐために、リーダーはよく伸びて、ショックを吸収するナイロンリーダーがオススメになります。
また、このリーダーはとても安いのにも関わらず、高性能で、私もライトゲームからシーバス、ショアジギングまですべてこのリーダーを使っているほど信頼性の高いリーダーです。
ラインの太さは3lbから5lbの間で、場の状況に合わせて選択するといいでしょう。
YAMATOYO FLUORO SHOCK LEADER
出典:山豊テグス
ロングリーダーを使用する場合は、フロロリーダーにしないと、ラインが沈まないため、こちらのラインをおすすめします。
このフロロショックリーダーは非常に安いのにも関わらず高品質で使いやすいラインです。
アジングにおすすめの号数としては0.6号~1.5号をおすすめします。
アジングはもちろん、ライトゲーム全般にもおすすめのラインですので、ぜひ一度使っていただきたいリーダーです。
シンキングPEのセレクトは?
PEは基本的に0.98という比重であるため、水に浮いてしまいます。
その為フォールをさせているときでも1g前後の軽量リグを使う場合はラインが潮に持っていかれたり、膨らんでしまったりと、快適に使うことが難しいのが現状です。
だからこそ先に上げたラインシステムをオススメしているのですが、いくつものラインを買わなければいけないことや、ラインシステムを組むのが面倒というデメリットがあるのも確かです。
だからこそ、もっと単純にしたい!という人は高比重のPEラインを使うことで、ある程度のPEの問題を回避できるようになります。
YGK XBRAID OHDRAGON X4
出典:YGK
こちらはYGKより出ている高比重のPEラインです。
比重は水より重たい1.40で、しっかり水の中に沈んでいきます。
4本編みのPEラインですので表面はややザラザラしていますが、使用感は以外にも悪くなく、アジングなどの繊細な釣りでも問題なく使用することができます。
こちらも0.4号をオススメし、ラインとしては30~50mを環境に合わせて巻いて使用していただくことをオススメします。
TICT RHYME
出典:TICT
こちらはアジングなどのライトゲームを専門に開発しているTICTから発売された高比重PEラインです。
0.3号は比重1.35、0.4号は比重1.30となりどちらも水に沈んでいくPEラインとなります。
こちらも実際に使って見たのですが、使用感や値段を見ると、先に紹介したOHDRAGONでいいかな、と感じました。
ラインナップとしてはOHDRAGONにはない0.3号がありますので、どうしても0.3号を使いたいという人はこちらのPEラインを使うといいでしょう。
まとめ
ベイトタックルでのアジングは非常にコアなジャンルで、難しい点がいくつもあります。しっかりとしたラインシステムを組むことで、釣りの快適さが全然変わってくるため、ぜひ参考にしてみてください!