ベイトリールと言えばバックラッシュする、使いにくいリールというイメージがあるかもしれません。
それは事実で、慣れないうちはバックラッシュが多発してしまうこともあります。
バックラッシュをしたら直さずにラインを切ってしまう人もいるようですが、バックラッシュはきちんとしたやり方をすれば100%直せます!
このページでは、バックラッシュの原因や直し方をしっかりと解説していきます。
ベイトリールでバックラッシュしてしまった時は、このページで紹介した方法で直していきましょう!
ベイトリールのバックラッシュとは?
ベイトリールにおけるバックラッシュとは、スプールに巻かれているラインが浮いて、ぐちゃぐちゃに絡まった状態のことです。
バックラッシュはずばりラインの渋滞によって起きています。
キャストをすると、ルアーに引っ張られてスプールが回転し、ラインが出ていきます。
この時に「ルアーが引き出す力」≩「スプールが放出するライン」であれば問題ありません。
これが「ルアーが引き出す力」<「スプールが放出するライン」になると、ラインが出ていかずにライン同士で絡まってしまいます。
これがバックラッシュが起きる仕組みです。
バックラッシュの原因は大きく分けて3つある
バックラッシュはラインの渋滞によって起きますが、原因は大きく分けて3つあります。
- ベイトリールのブレーキセッティングミス
- 風や障害物などの外的要因
- キャストに問題がある
この3つの原因を取り除けば、ベイトリールでバックラッシュすることはありません。
ベイトリールのブレーキセッティングミス
ベイトリールには、バックラッシュを防ぐためにスプールの回転を制御するブレーキシステムが付いています。
使うルアーや風などの状況に合わせてブレーキを変えるのですが、セッティングを間違えるとバックラッシュをしてしまいます。
ベイトリールのセッティングには正解はなく、自分に合ったセッティングを見つける必要があります。
バックラッシュを防ぐセッティング方法は、この後に紹介しますが、もしすぐに知りたい方は下のボタンをタップしてください。
風や障害物などの外的要因
ベイトリールにとって風は天敵で、ルアーの飛行姿勢を乱したり、向かい風ならルアーを押し戻してしまいます。
また、当然ですが障害物にルアーが当たっても、ラインがそれ以上でなくなるのでバックラッシュに繋がります。
これを防ぐには、いつもよりも強めなブレーキ設定をすることが重要です。
キャストに問題がある
ブレーキセッティングや状況も悪くないのにバックラッシュをするのはキャストに問題があります。
ベイトの場合は、スピニングと同じようにキャストすると必ずバックラッシュしてしまいます。
スピニングキャスティングとベイトキャスティングは全く別物ですので、しっかりとベイトキャスティングができるようになりましょう!
ベイトキャスティングの詳しい方法は以下の記事を参考にしてみてください。
バックラッシュの正しい直し方
ベイトリールを使うのであれば、必ずバックラッシュは起きてしまいます。
バックラッシュしてしまった時は、これから紹介する方法で解消していきましょう!
①クラッチを切ってサミングする
まずは片手でクラッチを切って、親指で軽くサミングします。
②ラインを優しく引っ張り出す
次にサミングしていない手でラインを引っ張っていきます。
この時はけっして力を入れずに優しく引き出すことがポイントです。
軽いバックラッシュであれば、優しく引っ張っていくだけでバックラッシュが直る場合もあります。
ラインを引っ張って、引っかかる感覚があったら次に行きましょう。
③絡まっているラインを確認する
引っかかった時にラインを見ると、引き出したラインに絡まっているラインがあります。
④絡まっているラインを引き出す
Vの字に絡まっているラインを持ちます。
このV字に絡まっているライン以外は持たないようにしましょう。
そして、持ったラインを上に引っ張り上げます。
この時も優しく引っ張れるだけラインを出します。
⑤手順の②~④を繰り返す
手順の②~④を繰り返していくと、次第に絡まったラインがほどけていきます。
バックラッシュで浮いたラインをすべて引き出すまで根気よく続けましょう。
⑥引き出したラインを巻き取る
バックラッシュで絡んだラインをすべて引き出したら、手で持ってテンションをかけながら巻いていきます。
この時に手の感触や目でラインが傷ついていないか確認しながら巻いていきましょう。
もし傷ついたり、折れているラインがあった場合は、そこから切ってしまいましょう。
気にせず巻いてしまうと、次のキャストで高切れ……ということも起きます。
⑦完成
引き出したラインをすべて巻き取ったら完成です!
バックラッシュの直し方まとめ
バックラッシュは、ちゃんとした直し方をすれば100%直ります。
力まかせに引くのではなく、優しく絡まっているラインをほどいてあげることで、ラインへのダメージも少なく、きれいにほどけていきます。
引き出すラインを見極めながら少しづつバックラッシュを直していきましょう!