MEGABASSが2020年9月に発売したBIRAN70
MEGABASSのバイブレーションと言えば長い間CUTVIB77というバイブレーションが使われてきましたが、ここにきてBIRAN70という同じサイズのバイブレーションが出てきました。
はたしてこのバイブレーションはどういった性能を持っているのか?
CUTVIB77との違いは?というのを確認してきましたのでぜひ参考にしてください!
BIRAN70のスペック
出典:MEGABASS
スペック
- 全長:70㎜
- 自重:15/20g
- タイプ:シンキング
- 対象魚:シーバス
- フックサイズ:#6×2
出典:MEGABASS
メーカーによる商品説明
ビラン70は最新のメガバス・ハイドロダイナミクスによってフォルミングされた、希代のソルトバイブ。
ボディ背部には0.8mm厚の強化グラスファイバー製のフィンをマウント。ABSボディの限界を突破し、水キレの向上化、浮き上がりの低減化、卓越したレンジキープ性能を実現しています。圧倒的な鋭いアクションレスポンスはアングラーの手元に伝わる感度を高め、ナチュラルなタイトピッチは、ライトタックルでも快適で軽快な巻き心地を実現。
ABSボディとグラスファイバーフィンのハイブリッド構造は、耐衝撃性に優れた強固なボディフレームを構成し、ストラクチャーへのタイトな撃ちこみにも臆することなく使用可能。また、ウエイトの徹底した低重心化とフィンの整流効果により、着水時やフォール時のラインとフックの絡みトラブルを大幅に低減化させています。突き詰めた実釣性能を即座に体感できるビラン70は、使い勝手にこだわり抜いたソルトバイブの極地です。
BIRAN70を使って見て
BIRAN70を実際に使って見て思ったのが、バイブレーション特有のブルブル感をあまり感じないということでした。
普通のバイブレーションであれば投げて巻いてくると、ロッドのティップがブルブル震えるのですが、こちらに関してはしっかり水を切るような感じで進んでくるのがわかり、どちらかというとシンペンのような感覚に弱振動が加わったような印象でした。
かといって振動していないかと言えばそういうわけではなく、しっかりと振動してアピールはされています。
近年人気の弱波動系バイブレーションといった感じでしょうか。
また、バイブレーションの先端が上向きに丸くなっているため、ボトムに当てても突き刺さるような感じはなく、ボトムを取りながら巻いてもストレスなく巻けている印象はありました。
フィンも特徴的であり、リフト時にはしっかりとフィンで水を切ってくれるような感覚で持ち上がってくれるため、軽い力でリフトアンドフォールができるというのもいい点だと感じました。
飛距離に関しては一般的な樹脂製バイブレーションと変わらない印象でしたが、投げていて飛行姿勢が良く、糸がらみは何度投げても起こりませんでした。
全体的な印象としては、軽い力でロッドワークに機敏に反応する使い勝手がいいバイブレーションという印象です。
グラム数は15gと20gとありますが、基本的な印象は変わらず、1~2mあたりまでは15gを使い、2~mからは20gを使うようにすればいいでしょう。
BIRAN70を使いたいシチュエーションは?
BIRAN70を使っていて、ぜひ使って見たいシチュエーションとしては
- 浅い干潟でのボトムゲーム
- 河川でのドリフト
- 波が荒いサーフ
- 港湾の小場所
でぜひ使って見てほしいと感じました。
特に河川でのドリフトは等速で巻いてくると、流れがあるポイントでしっかり動きで手元に伝えてくれるため、どこに流れがあるかの把握がしやすく、ボトムドリフトでも活躍してくれる印象です。
また、巻き抵抗が少なく水を切るように進んでくるため、サーフでの引き波でも疲れることなく使い続けることができました。
BIRAN70とCUTVIB77の違いは?
両方を使い分けてみるとよくわかりますが、BIRAN70とCUTVIB77は同じサイズ感ではありますが、全く別の顔を持ったバイブレーションです。
手元に来る感触の違い
BIRAN70は先にも書いた通り弱波動系のバイブレーションというイメージでしたが、カットバイブは振動は強めです。
BIRAN70は水を切ってスイスイ進んでくる印象ですが、カットバイブは水を掴みながら力強く泳いでくる印象です。
お好みにはなってしまいますが
- レンジをキープしながらよりスローにアピールしたい場合はカットバイブ
- 一定レンジをストレスなく早く巻きたい場合はBIRAN70
という使い分けができそうです。
また、水を掴む能力はCUTVIB77の方が高いと感じましたので、わずかな水中の変化を掴みたい場合はCUTVIB77の方がいいかもしれません。
ボトムでの使いやすさ
ボトムを感じながら巻いてくる力は圧倒的にBIRAN70が優れています。
というのもCUTVIB77はリップが付いているため、ボトムに突き刺さってしまい、快適には巻けませんでした。
その点BIRAN70は丸い顔の部分を活かし、ボトムを感知しながらも、しっかりと進むことができるため、ストレスなく扱うことができます。
ロッドワークについて
リフトアンドフォールやジャークなどのロッドワークに関しては個人差が特に大きいと感じました。
軽い力でジャークやリフトアンドフォールをしたい場合はBIRAN70がいいでしょう。
しかし、力強くリフトしゆっくりフォールさせたい場合はCUTVIB77の出番です。
というのもCUTVIB77のお腹の部分は平らになっており、水を受けてゆっくりフォールしていきます。
リフト時の力強い振動で魚を寄せて、フォールでゆっくり見せるという場合はCUTVIB77がいいでしょう。
バリエーションの違い
BIRAN70は15gと20gの2パターンあり、CUTVIB77は17gと25gの2パターンがあります。
BIRAN70は15gと20gで多少の水深の違いはありますが、飛距離などはあまり変わらない印象でした。
CUTVIB77は25gの方はより遠く深くを攻めたい場合に有効です。
河川であればBIRAN70とCUTVIB77の17gをメインに使い、堤防や水深の深いところではCUTVIB77の25gを使うといいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。BIRAN70はとてもフィーリングよく、一日使い続けても疲れにくいレスポンスのいいバイブレーションという印象でした。
ぜひCUTVIB77と使い分けていただき、釣果に繋げてほしいと思います!