ショアジギングおすすめベイトタックル

ショアジギングと言えば、サーフや地磯などで重たいジグを遠くに飛ばして、青物やヒラメ、マゴチなどの様々な魚を釣ることができる人気の釣りです。

ショアジギングと言えば、長めのロッドに4000番クラスのスピニングリールを使い、PEラインで遠くに飛ばすというのが主流ですが、実はショアジギングはベイトタックルのほうがスピニングタックルよりも向いています。

今回は、ベイトタックルでのショアジギングが、なぜスピニングタックルよりも向いているのかを完全解説していきます!

ベイトタックルでショアジギングをやってみたい!という人は以下の記事も参考にしてみてください。



ベイトタックルでのショアジギングのメリット

ベイトタックルでのショアジギングのメリット

太いラインが使え、飛距離が落ちにくい

ベイトタックルのメリットは、太いラインを使っても飛距離が落ちにくいことです。
ショアジギングは思わぬ大物がかかることもあり、ある程度太いラインを巻くことで、思い出に残る魚をキャッチできる可能性が上がります。
ヒラメ83㎝
しかし、スピニングタックルでは1.5号以上のPEラインを巻くと、1号前後のラインを巻いたときに比べて、かなり飛距離が落ちているのが体感で分かります。

ベイトタックルの場合は、PE1号にしても3号にしても、スピニングタックルよりも飛距離が落ちることはなく、使用感もあまり変わらずベイトタックルを使うことができます。

また、ルアーが根がかりをしても、ラインが太いことでフックを曲げてルアーが回収できたり、根ズレにも強くなるというメリットがあります。

スピニングタックルに負けない飛距離

ベイトタックルを使うとルアーが飛ばないと言われることがありますが、あまりに軽いルアーやタックルのバランスがおかしくなければ、スピニングタックルに負けない飛距離を出すことができます。

ショアジギングでは20~60gクラスのルアーを使うことが多く、ベイトタックルにとって飛距離が出やすい重さであるため、ショアジギングはベイトタックルの飛距離を出しやすいジャンルでもあります。

どういったベイトタックルを選べばいいかはのちほど紹介します。

感度がいい

ベイトタックルは感度がいいというのも重要なポイントです。
感度というのはルアーがどう動いているのか?ルアーが着底したのか?ルアーに魚がアタックしてきたのか?というような遠くにあるルアーの状況を感じることができるかどうか、ということです。

ルアーの情報はすべてラインから伝わりますが、ガイドやリールの各パーツを通すたびに感度は落ちていきます。

その点、ベイトタックルの場合はティップ側のガイドのみがラインに当たり、そのままベイトリールに伝わってくるため、スピニングタックルよりも感度がいいということです。

ショアジギングは100m先で魚がアタックしてくるのはめずらしくありません。

遠くにあるルアーの状況がわかりやすいというのはショアジギングにおいて大きなメリットであり、ベイトタックルが向いているという理由の一つです。

巻き上げのパワーが強い

ベイトリールはスピニングリールと比べて巻き上げのパワーが強いというメリットがありますが、ショアジギングにおいて巻き上げパワーが強い事のメリットはいくつかあります。

疲れにくい

ショアジギングはヘビーシンキングミノーやバイブレーションを遠くに投げて巻いてきますが、流れが速い場所や引き波、離岸流にルアーが入ると、巻いてくるのにかなり力を使います。

そんな時にベイトタックルであれば、軽い力で巻いてくることができるため、疲れにくいというメリットがあります。

回収が楽になる

ショアジギングをしていると、投げた直後に別の場所でボイルが始まるというのはよくあることで、その時はリールを早巻きして回収が必要になります。

スピニングタックルでは、ミノーやバイブレーションであれば回収するときは大変ですが、ベイトタックルであれば楽に巻いて回収ができるようになります。

リフトパワーが強い

ショアジギングは場所によっては、魚を一気に上までもってくる必要がでてきたり、波打ち際で魚をずり上げる必要がでてきます。

スピニングタックルは持ち上げるときにベリーに力が入るようになっていますが、ベイトタックルはバットに力が入るようになっています。

ショアジギングではリフトパワーも重要になりますので、ベイトタックルでショアジギングをする上での大きなメリットになります。

ベイトタックルでのショアジギングのデメリット

ベイトタックルでのショアジギングのデメリット

高切れのリスク

ベイトタックルは遠投をするとどうしてもバックラッシュからの高切れのリスクがスピニングタックルに比べて多く出てきます。

ですが、高切れはそもそもバックラッシュをしなければ起きませんので、ベイトタックルでの遠投になれてしまえば問題ないデメリットです。

ベイトタックルの種類が少ない

ベイトタックルがソルトでも使われるようになって、少しずつショアジギングにも使えるベイトタックルは出てきました。
しかし、ショアジギング専用のベイトタックルはほとんどなく、あるとしても値段が高いなどが原因で、スピニングタックルよりも自由に選ぶことができないのは大きなデメリットです。

あまりに細いラインは使えない

ベイトタックルにとって細いラインは使いづらいです。
理由としてはラインが細いことで、スプール内でラインの食い込みが起きやすくなってしまい高切れの原因になったり、スプールとボディの間にラインが入り込む可能性が上がるためです。

また、ラインに傷がつきやすいショアジギングにおいて、細いラインではベイトタックルのドラグ性能の弱さや、キャスト時のラインへの負荷でトラブルになることが多くなってきます。

細いラインでショアジギングをしたいという人は、スピニングタックルでの釣りをおすすめします。

ショアジギングをするためのベイトタックルの選び方

ショアジギングをするためのベイトタックルの選び方
ショアジギングのおすすめタックルを選ぶうえで、ベイトタックルに求められる性能を紹介していきます。

ショアジギング用ベイトロッド

ショアジギング用のベイトロッドに求められるのは【ロングロッド】【40g以上のルアーを投げられる】【よく飛ぶ】という3点が求められます。

ロングロッドの必要性

ショアジギングでは10ft前後のロングロッドがおすすめです。
理由としては、ロッドが長ければ飛距離が出ることと波をよけやすいという2点にあります。

40g以上のルアーを投げられる

ショアジギングでは20~40g前後のルアーを投げることが多くなるため、40g以上のルアーを投げられる性能が求められます。
40gのルアーをメインに投げる場合は60gまで投げられるロッドを選ぶといいでしょう。
ロッドはM~MHクラスのベイトロッドを選ぶといいでしょう。

よく飛ぶロッドの特徴

ショアジギングは遠投できるほど釣果があがるといっても過言ではありません。そのためにはよく飛ぶベイトロッドを選ぶ必要があります。

よく飛ぶロッドの特徴はブランクスが高弾性カーボンを使っているかどうかです。

高弾性カーボンとはその名前の通り、弾力が強いカーボンという意味で、曲げるためにキャストスピードがいるようになるが、曲がった後の反発が強いという特徴があります。

表記としては【高弾性】や【○○t(○の中には数字が入り40以上で高弾性)】などのワードがあれば高弾性のベイトロッドになります。

ただし、力のない方や女性などは中弾性のベイトロッドを使えば軽い力でロッドを曲げることができるため、飛距離が落ちても安定して投げたい場合は中弾性のベイトロッドにするのもいいでしょう。

ショアジギング用ベイトリール

ショアジギング用のベイトリールには【ラインキャパシティ】【スプール径】【ブレーキシステム】が重要になってきます。

ラインキャパシティは使いたい号数のPEラインが200m以上巻けるラインキャパシティが必要です。
ベイトリールの種類によってはPEラインの糸巻量が書いていないものが多いため、その場合はフロロの14lbが100m巻けるベイトリールを選べばPE2号が200m前後巻けることが多いです。

PEラインはメーカーによって同じ号数でも太さが違うため、余裕を持ったラインキャパシティのベイトリールを選んで、下糸で調整するといいでしょう。

ラインキャパシティはフロロ14lb100mを基準に考える

次にスプール径ですが36㎜以上のスプール径をおすすめします。
スプール径は大きくなるほど、遠投したときにスプールの回転がおだやかになりバックラッシュがしにくくなります。

スプール径は36㎜以上のベイトリールを選ぶ

最後にブレーキシステムです。
ブレーキシステムはシマノであればDCブレーキ、ダイワであればマグフォースZやHLCといった遠投向きのブレーキシステムにすることで、ショアジギングでもスピニングタックルに負けない飛距離を出すことができます。

ブレーキシステムは遠投向きのブレーキシステムを選ぶ

ベイトショアジギングのラインについて

ショアジギングはとにかく飛距離が重要ですので、ラインはPEラインを使います。

ベイトタックルの場合は、ラインの太さによる飛距離が落ちるということはあまりないため、好きな号数のPEラインを選んでいただいて問題ありません。

PEラインは1.5号前後を使うことが多く、リーダーは20~30lbのリーダーを使うことが多いです。

高切れをしないようにPE3号とナイロンリーダー40lbのロングリーダーをおすすめしている人もいますが、ある程度重たいルアーをフルキャストしているため、ラインを太くしても高切れはしにくくはなりますが、高切れを完全に防ぐことはできません。

また、ベイトタックルであってもラインを太くすれば飛距離は落ちていきます。

高切れをしないよう飛距離は落ちてもいいからラインを太くするか、高切れを技術でカバーして細いラインで釣りをするかは好みで選びましょう。

ラインの太さは太くして高切れを防ぐか、細くして飛距離を出すかを好みで選ぼう



ショアジギングおすすめベイトタックル

ショアジギングおすすめベイトタックル
ここからはベイトタックルでショアジギングを始める為におすすめのベイトロッドを紹介していきます。
始めやすいように、ミドルクラスの中でもハイパフォーマンスロッドを紹介します。

ショアジギングおすすめベイトロッド

AbuGarcia Salty Style Shore Jigging STJC-1002MH-KR

AbuGarcia Salty Style Shore Jigging STJC-1002MH-KR

製品名タイプ継数全長(ft/cm)仕舞(cm)標準自重(g)先径(mm)/元径(mm)ルアーPEライン(号)パワーテーパー/アクション製法使用材料メーカー希望本体価格(税抜)
STJC-1002MH-KRBC210'0"/3.05156.52531.9/13.7ルアー: 20-80g2-4MH(ミディアムヘビー)レギュラーチューブラカーボン92%,グラス8%¥22,000

引用元: AbuGarcia

アブガルシアのショアジギング用のベイトロッドです。

サーフゲームや磯場などのショアジギングに必要な性能を持っていながら2万円台で買える値段は魅力的です。

シマノ ディアルーナ B106M

ディアルーナB106

品番全長(m)継数(本)仕舞寸法(cm)自重(g)先径(mm)適合ルアー適合ラインPE(号)リールシートカーボン本体価格(円)
ウェイト(g)位置(mm)含有率(%)
B106M3.22163.51671.810〜450.8〜2.5416※D99.830,500

引用元: AmazonSHIMANO

ディアルーナはシマノのハイパフォーマンスロッドの一つであり、人気の高いロッドの一つです。

その中でもディアルーナB106は人気が高く、発売されてから2年以上売り切れが続いていたベイトロッドです。

3万円前後で買えるベイトロッドですが、ロングロッドにありがちなダルさはなくスパイラルXやハイパワーXを使っているため、かなりシャキッとしたベイトロッドです。

ショアジギングに必要な飛距離も十分出せて使いやすいロッドですので、ショアジギングにベイトタックルで釣りをしたい場合はぜひ使って見てほしいベイトロッドです。

ダイワ ラテオR93MB

ダイワ ラテオR93MB

品名標準全長(m)継数(本)仕舞(cm)標準自重(g)先径/元径(mm)ルアー重量(g)適合ラインナイロン(lb)適合ライン PE(号)カーボン含有率(%)メーカー希望本体価格(円)
93MB2.8221461382.1/14.810-5010-200.8-2.09729,500

引用元: DAIWA

ラテオRはシーバス用ベイトロッドですが、ラテオR93MBはショアジギングにも問題なく使えるベイトロッドであり私も愛用しています。

ラテオRは高弾性よりの中弾性なベイトロッドであるため飛距離は少し落ちますが、軽いルアーから重めのルアーまで軽い力で遠くに飛ばすことができるため、長時間釣りをしても疲れにくいベイトロッドです。

遠投になれていない、長めのベイトロッドを使うのが初めてな人はぜひ試してほしいベイトロッドです。



ショアジギングおすすめベイトリール

ショアジギングではとにかく遠投性能がしっかりしているベイトリールを選ぶことが重要です。

遠投性能がしっかりしていて、かつコストパフォーマンスが高いベイトリールを紹介していきます。

SHIMANO 21スコーピオンDC

SHIMANO 21スコーピオンDC

品番ギア比最大ドラグ力(Kg)自重(g)スプール 径(mm)/幅(mm)糸巻量ナイロン(lb-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ハンドル長さ(mm)ベアリング数BB夢屋ハンドルノブタイプ夢屋ハンドルタイプ本体価格(円)
1506.25.521534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10066427月1日ABH-137,500円
1516.25.521534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10066427月1日ABH-137,500円
150HG7.45.521534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10079427月1日ABH-137,500円
151HG7.45.521534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10079427月1日ABH-137,500円
150XG8.55.522534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10091457月1日ABH-137,500円
151XG8.55.522534/2512lb-130,14lb-110,16lb-10091457月1日ABH-137,500円

引用元: SHIMANO

2021年に発売されたばかりの新しいスコーピオンDCです。

日本で売られているベイトリールはほとんどがバス釣りをメインに考えて作られているのですが、スコーピオンはフィールドや魚種を問わないことをメインに考えて作られています。

そのため、シマノのベイトリールの中でもドラグ力が強く、糸巻量も多いという特徴があります。

そのため、大物がかかる可能性があるショアジギングにも対応できるようになっており、DCブレーキでベイトリール初心者にも簡単なブレーキ設定で安定して釣りをすることができます。

ダイワ ジリオンTW HLC1514

ダイワ ジリオンTW HLC1514

アイテム巻取り長さ(cm)ギヤー比自重(g)最大ドラグ力(kg)スプール径(mm)ハンドル長(mm)標準巻糸量ナイロン(lb.-m)ベアリング(ボール/ローラー)メーカー希望本体価格(円)
1514SH817.32155369014-10010/144,300
16-85
1514SHL817.32155369014-10010/144,300
16-85

引用元: DAIWA

ジリオンシリーズはダイワの中でも耐久性を意識して作られているベイトリールです。

その中でもジリオンTW HLCは36㎜のHLCスプールが入っていますので、遠投をメインに作られたベイトリールです。

ジリオンTW HLCは1514と1516とありますが、1516は淡水専用ですので注意しましょう。

ジリオンシリーズは21ジリオンSV TWが一番新しいジリオンですが、21ジリオンは34mmスプールを使っているため、ショアジギングではジリオンTW HLC1514のほうがおすすめです。

AbuGarcia REVO EXD-SHS

AbuGarcia REVO EXD-SHS

製品名自重(g)ギア比最大ライン巻取(cm)最大ドラグ力(Kg)本体スプールラインキャパシティ0.285mm/12lb本体スプールラインキャパシティ0.310mm/14lb本体スプールラインキャパシティ0.330mm/16lbスペアシャロースプールラインキャパシティ0.260mm/10lbスペアシャロースプールラインキャパシティ0.285mm/12lbボール/ローラーベアリングメーカー希望本体価格(税抜)
REVO EXD-SHS1928.0:1889120m100m85m100m80m10/1¥30,000
REVO EXD-SHS-L1928.0:1889120m100m85m100m80m10/1¥30,000
REVO EXD-W1925.4:1599120m100m85m100m80m10/1¥30,000
REVO EXD-W-L1925.4:1599120m100m85m100m80m10/1¥30,000

引用元:

AbuGarciaのベイトリールの中で遠投を重視したベイトリールです。

ポイントとしては、この値段でありながらドラグ力が9kgもあり、スペアスプールまで付いているという点です。

飛距離もDCやHLCにも負けない飛距離を出せるにもかかわらず剛性も高いため、ショアジギングにおいてかなりおすすめのベイトリールです。

AbuGarcia REVO BEAST 40 HS

AbuGarcia REVO BEAST 40 HS

製品名自重(g)ギア比最大ライン巻取(cm)最大ドラグ力(Kg)ラインキャパシティ/約0.370mm/約20lbラインキャパシティ/約0.418mm/約25lbラインキャパシティ/約0.450mm/約30lbラインキャパシティ/PE5号ラインキャパシティ/PE6号ラインキャパシティ/PE7号ラインキャパシティ/PE8号ボール/ローラーベアリングメーカー希望本体価格(税抜)
REVO BEAST 40 X2656.4:17511150m115m100m120m100m80m70m7/1¥19,500
REVO BEAST 41 X-L2656.4:17511150m115m100m120m100m80m70m7/1¥19,500

引用元: AbuGarcia

AbuGarciaのビーストシリーズはビッグベイトなどの重たいルアーを投げて、大型の魚を釣り上げることをメインに考えられているベイトリールです。

ドラグ力は11kgもあり37.5㎜スプールが入っているため、PE5号が120mも巻ける大容量のラインキャパシティを持っています。

ショアジギングはもちろん、大型のロックフィッシュゲームや沖磯での青物ゲームにも問題なく対応できるモンスターベイトリールです。



まとめ

ショアジギングといえばスピニングタックルというイメージがありますが、ベイトタックルでのショアジギングはスピニングタックルよりもメリットがあるということがわかりましたでしょうか?

ベイトタックルの種類が少ないという欠点が大きいですが、ちゃんとベイトタックルを使えるようになれば、ショアジギングでスピニングタックルに負けない釣果を得ることもできますので、ぜひチャレンジしてみてください!