21スコーピオンDC

スコーピオンはシマノの中でも特に歴史が長いベイトリールです。

そんなスコーピオンの中でもDCが搭載されたスコーピオンDCが4年の年月をかけて進化して登場しました。

前作の17スコーピオンDCと比べて進化した点や、おすすめポイント。21スコーピオンDCの使い道について解説していきます。

21スコーピオンDCのスペック

21スコーピオンDC

引用元:シマノ
ギア比最大ドラグ力自重スプール径/幅ナイロン糸巻量最大巻取り長ハンドル長ベアリング数本体価格
150RIGHT6.25.521534/2516lb-100m66cm42mm7/137500
151LEFT6.25.521534/2516lb-100m66cm42mm7/137500
150HG RIGHT7.45.521534/2516lb-100m79cm42mm7/137500
151HG LEFT7.45.521534/2516lb-100m79cm42mm7/137500
150XG RIGHT8.55.522534/2516lb-100m91cm45mm7/137500
151XG LEFT8.55.522534/2516lb-100m91cm45mm7/137500

使われている技術

  • マイクロモジュールギア
  • XSHIP
  • ハガネボディ
  • マグナムライトスプール
  • S3Dスプール
  • i-DC5ブレーキシステム
  • SA-RB
  • スーパーフリースプール
  • 海水OK

21スコーピオンDCの特徴は?

21スコーピオンDCは超初心者でも扱いやすく、上級者も満足できる素晴らしいスペックを持っているベイトリールです。

そんな21スコーピオンDCの特徴を紹介します。

マイクロモジュールギアの素晴らしい巻き心地

マイクロモジュールギアとはシマノの独自の技術である超精密な金属加工技術で作られたギアのことで、ギア同士がぶつかる際にでるノイズが少ないギアです。

そんなマイクロモジュールギアが搭載されていることで、非常に巻き心地がいいのはもちろん、ルアーの動きや水の中の変化なども的確に伝わってきます。

初心者にもやさしいスプール設計

21スコーピオンDCは34㎜スプールが採用されています。

34㎜スプールはオールラウンドに使用できるスプール径であり、5gから100gを超えるルアーまで問題なく扱えるスプール径です。

5g以下のルアーになるとさすがに厳しいですが、それより上のルアーであれば問題なく扱えるルアーキャパシティの広さが素晴らしい点です。

それ以外にも25㎜幅という幅広いスプールであることも素晴らしい点です。

幅が広いということは、幅が狭いスプールに比べて斜めにラインが巻かれていきます。そのため、ラインの食い込みが抑えられるため、ラインの食い込みが原因でのバックラッシュや高切れなどのトラブルが起きなくなります。

そういった点も素晴らしいポイントでしょう。

最新のI-DC5ブレーキ

21スコーピオンDCブレーキシステム

引用元:シマノ

I-DC5はブレーキ設定が非常に簡単で、かつ様々なタックルに対応できる素晴らしいDCブレーキです。

まずは、使うラインに合わせて内部のP(PE)、N(ナイロン)、F(フロロ)を選び、外部ダイヤルで4段階のブレーキ設定から選びます。どのブレーキを選べばいいかが分からない場合や初心者はオートのダイヤルに合わせることでトラブルレスを実現します。

DCブレーキは見た目は変わらなくとも、内部的にはどんどん進化していくブレーキですので、21スコーピオンDCも進化しています。

17年と21年のスコーピオンDCで何が違う?

17年と21年のスコーピオンDCで違う点がいくつもあり、21スコーピオンDCの方が、初心者は勿論、よりトラブルレスな設定になっており、どんな釣りにも使えるようになっています。

スプールの違い

17スコーピオンDCではスプール径は同じ34㎜ですが、スプール幅は22㎜と狭くなっています。また、100番スプールであるため、糸巻量も少ないです。

21スコーピオンDCは150番スプールながらマグナムライトスプールに変わっていますので、糸巻量が多くなり、25㎜幅のスプールになったにも関わらず軽量になっています。

ラインナップの違い

17スコーピオンDCはノーマルギアとハイギアのみでしたが、21スコーピオンDCはエクストラハイギアがラインナップされています。

バス釣りではあまり使うことはありませんが、海ではエクストラハイギアはとても重宝するため、個人的にもうれしいラインナップです。

例えば遠くに投げたバイブレーションがエビってしまって早く回収したい時や、青物狙いの早巻きなど、エクストラハイギアが必要な場面は非常に多いです。

進化しているI-DC5

シマノのDCブレーキはデジタルコントロールブレーキの略称で、コンピューター制御されたブレーキシステムです。

そのため、内部のプログラムによって、同じI-DC5でも性能は違ってきます。

17年から4年間の様々なデータを基に作られたプログラムが入っている今回の21スコーピオンDCは当然ブレーキの性能も違ってきます。

強くなったドラグ力

17スコーピオンDCは最大ドラグ力は5kgでした。対して21スコーピオンDCは最大ドラグ力は5.5kgです。

たった0.5kgと思うかもしれませんが、この差は非常に大きいです。

最大ドラグ力5kgのベイトリールはラインを最大まで巻いた状態で、フルドラグにしていても、手にラインを巻いて引っ張ってみると、意外と簡単にするするラインが出ていくぐらいしかドラグは効きません。

それが同じ条件で5.5kgになると、明らかにドラグ力が強いことがわかるほど引っ張る力を上げないとラインが引き出てこないことがわかります。

より太いラインを巻けるようになったため、強度が高いラインのメリットを活かせるドラグ力の強さも素晴らしいポイントです。

21スコーピオンDCをおすすめするなら?

21スコーピオンDCはバスだけではなく、シーバスやロックフィッシュ、海外の魚種も視野に入れて開発されています。

2020年に発売されたSLXDCは主にバス向け、エクスセンスDCSSはシーバスやロックフィッシュに向いているスペックで作られています。

今回の21スコーピオンDCはよりラインキャパシティを広げ、ドラグも強くかかるようになっています。

そのため、巨大なバスはもちろん、ランカーシーバスや青物、大型のロックフィッシュなどにも対応できる強さをもったベイトリールになっています。

現状お持ちのリールでラインキャパシティやドラグ力に不満がない人は買わなくていいと思いますが、ワンランク強いリールが欲しいという人にはぴったりなベイトリールに仕上がっています。

まとめ

21スコーピオンDCはより初心者にもやさしい作りになっているにも関わらず、バスのみならず、海での様々な魚種や海外の魚にも対応できるオールラウンドなベイトリールに仕上がっています。

1つのベイトリールで色々な釣りをしてみたいという人にはぜひおすすめなベイトリールですね!