ベイトタックルとは?
ルアーフィッシングを始めたい!と思った場合はまず【スピニングタックル】か【ベイトタックル】かを選ぶ必要が出てきます。
ベイトタックルは【ベイトロッド】と【ベイトリール】を使ったタックルのことを指します。
ベイトロッドもベイトリールもスピニングタックルとは全く違う形状をしているため、「スピニングロッドとベイトリール」「ベイトロッドとスピニングリール」というように組み合わせることはできません。
一般的には初心者はスピニングタックルを選ぶと良いと言われていますが、実はそんなことはまったくありません。
なぜならばスピニングタックルもベイトタックルもルアーフィッシングの道具という点が同じなだけであり、全くの別物だからです。
例えるならば、目的地に行くために「車で行くのか」「バイクでいくのか」と言っているようなものです。
車にするかバイクにするかは気分だったり天候だったり、荷物やその他の条件でまったく変わってくるでしょう。
このように、ベイトタックルはベイトタックルの良さがあり、スピニングタックルはスピニングタックルの良さがあります。
ベイトロッドとは?
ベイトロッドとはベイトリールに合わせて作られた専用のロッドのことです。
スピニングロッドと比べて違う点が2つあります。
それは【グリップの形状】と【ガイド】です。
グリップは、突起が付いているトリガーシートと呼ばれるグリップが付いています。
このトリガーシートはリールを取り付ける位置に付いているため、スピニングリールをつけることはできません。
そして、ベイトリールはスピニングリールに比べてロッドに近い位置からラインが出るため、ガイドも背が低いベイト専用のガイドが付いています。
また、ガイドもスピニングは下向きに付いていますが、ベイトロッドの場合は上向きに付いているのも特徴です。
それ以外にもスピニングロッドと比べると、ベイトロッド特有の特徴はまだまだあります。
ベイトロッドについて詳しく知りたい場合はこちら
【初心者必見】ベイトロッドとは?ベイトロッドについてを完全解説!
ベイトリールとは?
ベイトリールとは【ベイトキャスティングリール】の略称で、【餌を投げるリール】として開発されました。
その為、スピニングリールとは立ち位置が全く違ったリールとなっています。
まず形としてはボディの中にスプールやギアなどがすべて収納されており、側面にハンドルが付いている形になっています。
スピニングリールと違う点は形だけではなく、ブレーキシステムというものが付いています。
ベイトリールはキャストしてラインが放出される時に、スプールが回転してラインが出ていくのですが、ブレーキがないとラインが出続けてしまい【バックラッシュ】というトラブルが起きてしまいます。
その為、ラインを出しすぎないようにブレーキシステムが付いているのですが、各社独自のブレーキシステムを採用しており、実に奥が深いものとなっています。
ベイトリールはスピニングリールと違い、単純に【高いリール=良いリール】とはなりません。
しっかりと必要な情報を知ってあなたに合ったベイトリールを選ぶことが重要です!
ベイトリールの選び方についてもっと知りたい方は以下を参考にしてみてください。
べイトリールの基本まとめ!使い方や選び方、糸巻きなどを完全紹介!
ベイトリールは右巻き?左巻き?
ベイトリールはスピニングリールと違って、ハンドルの位置を変えることはできません。
だからこそ、ハンドルが右か左かを選ぶ必要があります。
あなたのお好みで決めてもいいのですが、キャストと巻く手が同じか違うかで明確に違う点があります。
ベイトリールを購入するにあたっては絶対に知ってほしいポイントですので、ぜひ参考にしてほしいと思います。
ベイトリールは右巻き?左巻き?に関して詳しく知りたい方は以下を参考にしてみてください。
ベイトリールは右巻き?左巻き?問題を完全解説!
ベイトタックルのラインについて
ベイトロッドとベイトリールを手に入れた後はラインについて考える必要があります。
ベイトリールはスピニングリールと違ってスプールへの結び方やラインの巻き方、スプールにどこまで巻けばいいのか?などをしっかりと考える必要があります。
特にPEラインを巻くときは、何号が何メートル巻けるのか?というのがメーカーにも書いていないことがほとんどです。
それにも理由があるのですが、あなたが手に入れたベイトリールはどのくらい巻けるのかを知らないとラインも購入できないと思います。
また、ロングリーダーなどのベイトタックル特有のラインシステムについての知識も必要になってくる場合があります。
- スプールとラインの結び方
- PEラインは何メートル巻ける?
- 正しいラインの巻き方
- リーダーについて
といったラインについての詳しい内容は以下を参考にしてください。
【初心者必見!】絶対に失敗しないベイトリールのライン選び!
ベイトタックルの強みとは?
ベイトタックルの一番の強みは何と言っても【パワーがある】ということです。
ベイトリールの構造は、ウィンチと呼ばれる工業用の機械と同じ原理で巻き上げるため、スピニングリールよりも巻き上げる力が強いのが特徴です。
更に、大きいルアーを投げたり、太いラインを使っても飛距離が落ちにくいといった特徴もあります。
デメリットとしては細い糸が使いづらい、軽いルアーを使いにくいというデメリットがありますが、実はそういったデメリットは改善されつつあり、現状はスピニングリールとの差は大分なくなってきています。
ベイトタックルの強みは実際に使って見ないと分からないところがありますが、一度ベイトタックルにはまってしまうとスピニングには戻れない魅力が存在します。
ベイトタックルの強みをもっと知りたい方は以下を参考にしてみてください。
ガチ勢しか知らないベイトタックルのメリット・デメリット
ベイトタックルの投げ方
ベイトタックルはスピニングタックルと構造が全く違うため、ベイトタックル特有の持ち方や投げ方といったものがあります。
特に投げ方はスピニングと同じ投げ方をするとバックラッシュという現象を起こしてしまうため、バックラッシュをさせないブレーキ設定や投げ方というものがあります。
ベイトタックルの投げ方に関してはとても重要で、失敗するとバックラッシュを起こして釣りにならなくなったり、高切れを起こしてルアーをロストしてしまったりします。
ベイトタックルを快適に使う上で一番の難関は【投げ方】です。
しかし、投げ方も覚えてしまえばバックラッシュや高切れを起こすことはなくなりますので、しっかりと投げ方を覚えることはとても重要です。
具体的な投げ方やブレーキ設定の仕方、練習方法などを知りたい方は以下を参考にしてみてください。
ベイトタックルのメンテナンス
ベイトタックルは釣行後にメンテナンスを行う必要があります。
特にベイトリールに関しては、スピニングリールと違って構造上、防水機能はつけることができないため、定期的にメンテナンスを行わないとベイトリールがダメになってしまいます。
メンテナンスは主に釣行後に行ってほしい【簡易メンテナンス】と、1か月に一度は行ってほしい【分解メンテナンス】があります。
メーカーにオーバーホールに出すのが一番ではありますが、メーカーへのオーバーホールは出してから帰ってくるまでに3週間から1か月前後もかかってしまいますし、料金も1万円を超えることも珍しくありません。
確かに自分でメンテナンスをするには必要なものを揃える必要がありますが、揃えていただきメンテナンスも慣れれば分解メンテナンスでも30分ほどで完了します。
自分でメンテナンスもできれば、部品交換もできるようになるため、ぜひベイトタックルを揃えた後はメンテナンスもできるようになりましょう。
メンテナンスをする上で必要な物やメンテナンス方法について詳しく知りたい方は以下を参考にしてみてください。
釣行後メンテで最高の状態にキープするベイトタックルメンテナンス術
分解メンテナンスについて知りたい方は以下を参考にしてみてください。
自分でできるベイトリール分解メンテナンスを徹底解説!