アジングと言えば、軽量のスピニングタックルで細いエステルラインを使い、1g以下のジグヘッドワームを使ったりと繊細な釣りとなります。
そんな繊細な釣りをベイトフィネスでやろう!という人が近年増え続けています。
その理由としてはベイトタックルの進化により、より軽量のルアーをキャストすることができるようになったことが理由です。
しかし、ベイトフィネスといっても幅は広く、現状は5g以下のルアーが投げられるリールはすべてベイトフィネスリールとなってしまっているのが現状です。
アジングは1g以下のジグヘッドを投げることもよくある釣りですので、何も考えずに決めてしまうと後悔することになります。
ここではベイトフィネスタックルで快適にアジングを楽しむためのタックルを紹介します!
近距離でのアンダー1gルアーを快適に扱えるタックル選定
足場のいい堤防などで1g以下のジグ単で狙うことができるベイトフィネスタックルを紹介します。
1gを投げるだけであればいくつかありますが、【快適に扱うタックル】は多くありません。
それでは早速1g以下のルアーを快適に使えるタックルを紹介します!
ロッド
それではまずは軽量ルアーをしっかりと投げられるロッドを紹介していきます!
ヤマガブランクス BlueCurrentⅢ 53/B
出典:ヤマガブランクス
スペック
- 全長:161㎝
- 自重:67g
- 継数:2ピース
- ルアーウェイト:0.5~4.5g
- ライン:PE0.3~0.5
このロッドは近距離専用の細身ながら、とてもシャープなロッドです。
最大の特徴としては67gという羽のような軽さが特徴です。
1g以下のジグ単も片手で楽に投げることができるロッドで、感度や操作性、軽さも素晴らしい一本です。
堤防際や漁港の船回り、テトラや15m前後の近距離を狙うアジングをメインにしている方にはオススメの一本です。
ヤマガブランクス BlueCurrentⅢ 69/B
出典:ヤマガブランクス
スペック
- 全長:207㎝
- 自重:77g
- 継数:2ピース
- ルアーウェイト:0.8~7g
- ライン:PE0.3~0.6
このロッドは、先に紹介した53よりもロングレングスですので、より広範囲を攻めたい場合に使えるロッドです。
そして、自重77gというレングスからは考えられない軽さも持っており、操作性も抜群です。
また、69というレングスを活かして足場が高い場所でも問題なく使え、ジグ単のみならずプラグを使ってのアジング、5g以下のキャロなどを使っての遠距離も攻めたいという方にはオススメの一本です。
Fishman Beams inte 6.4UL
出典:Fishman
スペック
- 全長:193cm
- 自重:103g
- マテリアル:4軸カーボン99%
- ガイド:Kガイドチタン+ステン
- 継数:3ピース
- 仕舞寸法:74㎝
- グリップ長:36㎝
- ルアーウェイト:0.8~10g
- ライン:PE0.3~1号
このロッドの特徴は何と言ってもシャープながらキャスト時にはしっかり曲がるということが最大の特徴です。
軽い力でもしっかり曲がるため、スイングスピードが速くない女性でも簡単に扱うことができます。
また、64という絶妙な長さですので、片手・両手どちらのキャストもしやすくロッドワークもしやすいという素晴らしいハイエンドロッドになります。
また、ジグ単は勿論、キャロやプラグでの釣りも快適に行うことができますので、メバリングやライトロックフィッシュにもお勧めです!
リール
ロッドも重要ですが、リールもとても重要で、いくらロッドが1g以下のものに対応していても、リールが対応していなければどうにもなりません。
ここで紹介するのは1g以下を快適にキャストでき、かつ海水対応のもののみを紹介していきます。
Daiwa アルファスAir TW
出典:Daiwa
スペック
製品名 | 最大巻取り長 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | ラインキャパシティ/8lb | PE1号 | ハンドル長 | スプール径 | ベアリングボール/ローラー |
8.6R | 75 | 8.6 | 160 | 3.5 | 45m | 90m | 80cm | 28 | 6/1 |
8.6L | 75 | 8.6 | 160 | 3.5 | 45m | 90m | 80cm | 28 | 6/1 |
実はノーマル状態で1g以下のルアーを快適にキャストできる海水対応のベイトリールはこれしかありません。
他のベイトリールではスプール重量が重いため、1gを投げることはできますが、快適とは呼べません。
その点こちらは、スプール重量がベアリング抜きで5.1g(他のベイトフィネスリールのスプールは6.5g前後が主流)と軽量であり、TWSを搭載しているためライン抜けが抜群にいいです。
2g以上であれば他にも選択肢はいくつもありますので、好きなベイトフィネスリールを選んでもいいですが、こちらを選べばアジングやメバリングは勿論、チニングなどにも使えますのでぜひ使っていただきたいリールになっています。
SHIMANO アルデバラン BFS XG +Availスプール
出典:SHIMANO
スペック
製品名 | ギア比 | 最大ドラグ | 自重 | スプール径 | 糸巻量/8lb | PE1号 | 最大巻取り長 | ハンドル長 | ベアリング数 |
XG RIGHT | 8.0 | 3.5 | 130 | 32/22 | 45m | 90m | 80 | 42 | 9/1 |
BFS RIGHT | 6.5 | 3.5 | 130 | 32/22 | 45m | 90m | 65 | 42 | 9/1 |
XG LEFT | 8.0 | 3.5 | 130 | 32/22 | 45m | 90m | 80 | 42 | 9/1 |
BFS LEFT | 6.5 | 3.5 | 130 | 32/22 | 45m | 90m | 65 | 42 | 9/1 |
アルデバランBFSの特徴は何と言っても軽量であるということです。
自重は130gと先に紹介したアルファスAirTWと31gも差があるほどです。
また、同社のスコーピオンBFSと違い、レベルワインダーにはメガホン型を採用しているため、ライン抜けも抜群です。
しかし、スプール重量が7.1gと重いため、1gを投げてもバックラッシュしたり、サミングの技術がより必要だったりと快適には使うことができません。
そこでAvail社から発売されているスプールを使うことで、性能が数段跳ね上がります。
Avail社のスプール重量は何と4.9g!
こちらと、別売のマグネットを組み合わせることで、1gのジグ単のキャストを快適に行うことは勿論、適度に飛距離を出せ、かつノーサミングでアジングをすることすらできるほどのリールに化けます。
スプールを交換すれば現状最高峰の性能のリールになりますので、ぜひ本格的にアジングを極めたいという場合はぜひおすすめしたい一品です。
また、ノーマルスプールに関してはキャロやプラグでの使用は問題なくできるため、使い分けができるのも強みとなります。
ライン
アジングでのライン選択に特に重要となるのが【ラインが沈む】ことです。
アジングは基本的にフォールを多用するため、ラインが浮いてしまうと風や波などの影響を受けてしまい、アジのアタリが取りにくくなってしまいます。
その為、現在はエステルラインが主流となっており、ベイトでも1g以下のルアーをキャストする際にはエステルを使用することも多くなっています。
エステルライン
GOSEN ルミナシャイン
出典:GOSEN
アジングで重要になるのはフォールでのバイトを取るというところですが、そのバイトを取るためにラインを見てアタリを取ることが多々あります。
そうなると、昼間はいいですが夜になるとラインの視認性が重要になってきます。
この商品は周りの光を集めて光るため、視認性がいいのが特徴です。
しかし、クリアカラーとピンクに関してはあまり視認性はよくありませんので、選ぶのであれば黄色を選ぶことをオススメします。
号数としては0.3~0.4を30mほど巻いて使用することをオススメします。
PEライン
エステルは細く感度がいいという点でとても優秀ですが、細いがゆえにトラブルも起きやすいという欠点があります。
そんな方には細いPEを使うことをオススメしますが、PEというのは水に浮いてしまうので、ここでは高比重で浮かないPEラインをご紹介します。
YGK XBRAID OHDRAGON X4
出典:YGK
こちらのPEラインは高比重1.40のラインです。
この比重はフロロなどと同じですので、フォール中もきちんと水中に入っていくためアジングにはオススメです。
号数は0.4号からラインナップされており、ジグ単での近距離を攻めるのであれば30mも巻けば十分釣りになりますし、1使えば5回巻きなおすことができるため経済的にもやさしいですね。
キャロやプラグを併用して使いたい場合は50~75mを目安に使っていただければいいかと思います。
リーダー
YAMATOYO 耐摩耗ショックリーダー
出典:山豊テグス
オススメしたいリーダーはこの耐摩耗ショックリーダーです。
このリーダーはナイロンリーダーなのですが、ナイロンの弱点を克服した素晴らしいリーダーです。
このリーダーは根ズレや摩擦に強い加工がされているにも関わらず、ナイロン特有の水馴染みの良さはそのままです。
また、ベイトフィネスはスピニングに比べてドラグ性能が弱いので、ナイロンを使うことによって魚の口切れやラインブレイクを防ぐことができます。
アジングであれば3lbから、カサゴやメバルも同時に狙うのであれば5lbあたりを目安にするといいでしょう。
キャロやフロートを使った遠距離アジングタックル選び
アジングは何も近距離だけではなく、キャロやフロート、メタルジグなどを使った遠距離でのアジングも存在します。
そういったリグを多用する場合は先に上げたタックルでは真価を発揮することはできません。
こちらでは、主に2g以上からキャロ、フロートなどの比較的重たいリグを使う場合におススメのタックルを紹介していきます。
ロッド
メジャークラフト N-ONE NSL-T782ML/BF
出典:メジャークラフト
スペック
- 全長:7.8ft
- 継数:2ピース
- ルアーウェイト:2~15g
- ライン:PE0.4~1号
- アクション:RF
- 先端:チューブラー
メジャークラフトの中で中価格帯に位置するこのロッドは、7.8ftというレングスを活かしてキャロやフロートを遠投することに向いているロッドながら、2gクラスのジグ単やプラグも扱える万能ロッドです。
足場の高い堤防やサーフ、磯場などでのアジングやメバリングは勿論、ロックフィッシュやチニング、マイクロパターンのシーバスなどでも十分活躍できますので、複数の釣りを楽しみたい方にもおすすめです。
ヤマガブランクス BlueCurrentⅢ 82/B
出典:ヤマガブランクス
スペック
- 全長:249.5㎝
- 自重:93g
- 継数:2ピース
- ルアーウェイト:2~20g
- ライン:PE0.4~0.8号
こちらも遠投に向いたモデルです。
軽いルアーをキャストするときはキャストスピードを速く意識することでスパッと投げることができるシャープなブランクスながら、良く曲がり魚をばらしません。
これは遠投のキャロやフロートでも同じであり、しっかりと曲げて取ることができる楽しいロッドです。
ルアーウェイトが20gまで使えるので、チニングやハードロックフィッシュ、シーバス、小型青物、フラットフィッシュなど色々な魚種を狙える万能的なロッドでもあります。
リール
リールは1~5gをメインにする場合は先に紹介したリールを使えば全く問題ないですが、10g以上のキャロやフロートをメインにする場合は、リールは変えた方がいいでしょう。
ベイトフィネスでありながら遠投も得意なリールはベアリングの関係であまりありません。
ベイトフィネスもできながら、遠投もでき、かつ快適にソルトベイトゲームを楽しみたいのであればこちらのリールがおススメです。
出典:AbuGarcia
製品名 | 自重 | ギア比 | 最大巻取り長 | 最大ドラグ | ラインキャパシティー/8lb | PE1号 | ボール/ローラーベアリング |
Revo ALC-BF7 | 141g | 7.1:1 | 71 | 7 | 50m | 100m | 7/1 |
Revo ALC-BF7-L | 141g | 7.1:1 | 71 | 7 | 50m | 100m | 7/1 |
こちらの特徴はスプール重量が役7.5gほどとなり、2gクラスの軽量ルアーは勿論32Φの遠投もできるちょうどいいリールです。
また、ベイトフィネスにも対応しながらドラグ力は最大7kgまでと強いドラグも付いているため、不意な大物が来ても対応できる可能性が高くなります。
また、元々付いているハンドルノブも一般的なベイトフィネスの場合は小さいノブが多いのですが、こちらはしっかりと握れる大き目なハンドルノブが搭載されていますので、ソルトベイトフィネスにぴったりな一品になっています。
これ一つあれば2g以上を使うアジングは勿論ライトゲーム全般やシーバス、チニング、ロックフィッシュ、フラットフィッシュなど万能に使える素晴らしいリールです。
まとめ
いかがでしょうか。ベイトフィネスと言っても、実態は更に細分化されており、初心者には分からないことも多いと思います。
もしここにないタックルでも迷ってしまい、どうすればいいか分からない場合はお問い合わせいただければぜひお答えさせていただきますのでぜひ活用していただければ幸いです。