EVA修復

今出ているロッドはほとんどが、「EVAグリップ」もしくは「コルクグリップ」が採用されています。

どちらも良い面、悪い面があるのですが、共通しているのは

使えば使うだけボロボロになってくる

ということです。

EVAに関しては、新品に比べて、表面がテカテカしてくる状態になり、グリップ力が落ちてしまうという欠点があります。

また、使ってくると、誤って指での爪の部分で押してしまって凹んでしまったり・・・

見た目にも機能的にも悪くなってしまうと、釣り具に対する気分も悪くなってしまいますよね・・・。

しかし!このEVAという素材であれば、必要なものはほとんどなく修復し、機能を改善することができるのです!

今回は、EVAグリップの補修と、ちょっとした物で見た目や機能をアップする方法を紹介します!

今回紹介する方法を行えば、このぐらいは戻ると考えていただいていいでしょう。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、テカリがなくなり、凹み傷がなくなっているのがわかると思います。

実際に目にすればもっと変化を感じられるので、釣りに行けない時や、暇なときにぜひチャレンジしてみてください!

修復に必要なものと今回の素材

今回は、私がビッグベイト用に持っている「TULALA エルホリゾンテ83」を使って修復していきます。

今回使用するものは「紙やすり(今回は600番を使いました)」と「マスキングテープ」「ライター」です。

後は、ロッドを洗うために、中性洗剤とスポンジがあれば大丈夫です!

修復方法の紹介

それでは早速修復をする前に、修復前の状態を紹介します。

このように、擦り傷や凹み、テカリなどが目立っています。

まずは、このEVAグリップの汚れを落とすために、中性洗剤とスポンジなどで洗って乾かします。

そして、次は早速修復開始です!

マスキングとやすり掛け

EVAのすぐ隣に、ブランクスやリアのゴムの部品が付いていますので、余計な傷を増やさないようにマスキングを実施します。

マスキングを実施したら紙やすりを2cm×5cmほどの大きさに切って、親指を使って表面をこするように削ります。

削るときは、あまり力を入れず、縦方向に軽く擦ります。

注意点としては、削りカスが結構出てくるので、掃除しやすいように、何かの板の上とかで作業することをオススメします。

そして削り終えた状態がこちらです。

この状態では、削り後が残って逆に汚い状態になってしまいました!

ですがこれで大丈夫です!

表面をライターで炙る

次に表面をライターで炙っていきます。

そうすることで削った表面の毛羽立ちを燃やしてきれいにすることができます。

コツとしては、一か所に1秒以上当てないように動かし続けることです。

やけどに気を付けてやってみてください。

こちらは上半分だけ処理をしてみた画像です。

上側がきれいになっており、テカリや凹みが改善されているのがわかりますでしょうか?

そして全体的に処理を実施し、凹み部分はより炙ることで下のようにきれいになります。

これで処理が完了です!

凹みに関してはかなり改善されているのがわかりますでしょうか。

こちらの処理では、表面のテカリと凹みはかなり改善できますが、「切り傷」や「穴」に関しては修復は難しいです。

その場合は、EVAをどうにかするよりも、覆ってしまうことをオススメします。

傷や穴を隠す方法

ここからは番外編として、傷や穴で修復ではどうしようもないEVAをなんとかしようというものです。

こちらは同じロッドのグリップの先についているEVAです。

画像を見ると分かるように、穴や傷でボロボロになってしまっています・・・。

ここまで行ってしまうと修復は不可能なので、隠してしまいます。

用意するもの

用意するものは「熱収縮チューブ」と「ライター」と「ハサミ」です。

今回はこちらのラバーグリップスーパーを用意しました。

熱収縮チューブで、熱を加えると縮むようになっています。直径が半分ほどまで小さくなるため、大きさに合った直径のものを探してみてください

これをEVAの長さに合わせて切って被せます。

そして被せたら、ずらさないように気を付けながらライターで炙っていくと、徐々にチューブが収縮してEVAにぴったりとフィットしていきます。

そしてしっかりと炙って合わせたものがこちらです。

どうでしょうか?先ほどのボロボロだったEVAを隠すことで、ロッドの見た目も良くなったと思いますでしょうか。

こちらを使うことで、見た目だけではなく、グリップ力も改善されて機能面でもよくなりますのでぜひ参考にしてみてください!