ベイトタックルで釣りをしたいと考えたときに、ベイトリール選びはとても重要です。
しかし、ベイトリールはスピニングリールと違い、単純に決めることはできません。
スピニングリールはトラウトには1000番、ショアジギングには4000番というように、番手を参考にして決めればそこまで失敗することはありません。
ですが、ベイトリールにはそういったものはなく、ベイトリール選びを間違えてしまうと釣りにならなくなることもあります。
ここでは、初心者でも分かりやすい、絶対に失敗しないベイトリールの選び方を紹介していきます!
このページを読めば、ベイトリール選びに失敗することはなくなります!
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なぜベイトリール選びに失敗するのか
ベイトリールにはスピニングリールと違い、1台のベイトリールで使えるシチュエーションが限られてきます。
ベイトリールには、キャストできるルアーの幅がせまく、軽量ルアーから重たいルアーまで快適にキャストすることは難しいです。
そのため、なんとなくかっこいいとかで選んでしまうと、釣りにならなくなる可能性が出てきます。
ベイトリールを選ぶうえで重要なのは、キャストしたいルアーの重さに合ったベイトリールを選ぶことです。
そのために見るべきは【スプール】と【ブレーキ】がかなり重要になってきます。
この2点が最重要であり、その次に【巻き心地】や【パーミング性能】などを決めると間違いありません。
では早速重要なポイントを説明していきます。
ベイトリールの性能はスプールで決まる
ベイトリールを選ぶうえで、絶対に見なければいけないのはスプールの性能です。
このスプールの性能によって
- キャストできるルアーの重さ
- ラインキャパシティ
- トラブルレス性能
が変わってきます。
スプールの性能は【スプールの径】【スプールの重量】【溝の深さ】でおおまかなベイトリールの性能がわかります。
スプール径でキャストできるルアーの重さがわかる
スプール径は小さければ小さいほど軽いルアーが投げられるようになり、大きければ大きいほど重たいルアーが投げやすくなります。
スプール径の大きさによってキャストできるルアーの下限が変わり、おおまかに以下のようになります。
スプール径 | ルアー重量 |
30㎜以下 | 1g~ |
32㎜ | 5g~ |
34㎜ | 10g~ |
36㎜ | 20g~ |
38㎜以上 | 30g~ |
もちろん、スプールの軽さやラインキャパシティによっても実際にキャストできるルアーの下限は変わりますが、そこまで大きく変わることはありません。
スプールの重量でベイトリールの性能が変わる
スプール径が同じでもスプールの重量が変わることで、スプールの性能はかなり変わってきます。
スプールの重量は軽い場合と重い場合でそれぞれにメリットデメリットがあります。
スプールの重量が軽い場合は以下のメリットがあります
- より軽量のルアーがキャストできるようになる
- バックラッシュがひどくなりにくい
- キャストのレスポンスが上がる
スプールの重量が重くなると以下のメリットがあります
- 重いルアーの遠投性能が上がる
- 糸フケがでにくい
スプールの溝の深さでラインキャパシティと巻取り長が変わる
スプールの溝の深さも大きなポイントで、浅溝スプールか深溝スプールで色々な部分で変わるところが出てきます。
浅溝スプールになると以下の特徴があります
- ラインキャパシティが少なくなるため、スプールの合計重量が軽くなる
- 細いラインを使いやすくなる
- 遠投時と近距離の巻取りの差がでにくい
- 太いラインは長く巻けない
浅溝スプールは主に近距離での使用をメインにして、軽量ルアーを軽くキャストできるという特徴があります。
深溝スプールになると以下の特徴があります
- 様々な太さのラインが選べる
- 糸巻量が増えるため、スプールの合計重量が重くなる
- 遠投時と近距離の巻取りの差がでる
深溝スプールの利点は何と言っても太いラインが多く巻けるという点です。
様々な太さや種類のラインを巻くことができるため、遠投やビッグベイトゲーム、根ズレが多いフィールドなどでも対応できるようなるなどのメリットがあります。
スプール性能まとめ
スプールの性能をまとめると、スプール径が小さく浅溝になるほど軽量のルアーをキャストしやすくなり、スプール径が大きく深溝になるほど重たいルアーを扱いやすく、遠投向きになります。
ぜひこのスプールの性能をおさえていきましょう。
ブレーキによってベイトリールの性能が変わる
ブレーキはベイトリールにとって非常に重要な要素であり、ベイトリールを選ぶうえで必ず見るべき部分になります。
ブレーキの違いによって【遠投性能】と【トラブルレス性能】が変わってきます。
それぞれのブレーキについて解説していきます。
遠心ブレーキ
引用元: SHIMANO
遠心ブレーキはSHIMANOのSVS、SVSインフィニティがあります。
遠心ブレーキは、スプール回転時の遠心力によりブレーキシューが飛び出して、パーツ同士が当たる摩擦でブレーキをかける接触ブレーキです。
特徴は、キャスト直後に強いブレーキが欲しい時にはしっかりとブレーキがかかり、ブレーキの回転がゆるやかになるにつれて、ブレーキも落ちていくようになります。
使用感としては遠投の最後の伸びが素晴らしく、遠投の性能は非常に高いです。
また、ピッチングやスキッピングでのブレーキがあまりいらないキャストにも対応できるブレーキです。
デメリットは、バックラッシュが起きやすいということと、パーツの摩擦時に水などが入るとブレーキ性能が落ちることがある点です。
初心者にはブレーキの調整が簡単なSVSインフィニティがおすすめです。
マグネットブレーキ
引用元: DAIWA
マグネットブレーキは、各社の低価格帯のベイトリール、SHIMANOのFTB、DAIWAのマグフォースシリーズ、AbuGarciaのマグトラックスブレーキなどがあります。
マグネットブレーキは磁力(磁界)を利用してブレーキをかける、非接触ブレーキシステムです。
特徴はスプールの回転に合わせてブレーキの強さが変わる点と、最後までブレーキが効くためバックラッシュが起きにくいという特徴があります。
デメリットは、スプールが回転すれば必ずブレーキはかかってしまうため、遠投時の最後の飛距離の伸びは遠心ブレーキに負けてしまう点です。
初心者にはDAIWAのSVブレーキかマグフォースブレーキがバックラッシュが起きにくいためおすすめです。
電子制御ブレーキ
引用元: SHIMANO
電子制御ブレーキはSHIMANOのDCブレーキがあります。
DCブレーキはサイドカップにマイクロコンピューターが使われており、コンピューターだからこそできる細かいブレーキでトラブルレスに使えるブレーキです。
特徴は、非常に細かいブレーキを自動的にかけてくれるため、トラブルレスでありながら飛距離も出るというすばらしいブレーキです。
デメリットは、スプールが重たいため、DCブレーキが使われているベイトリールは10gを下回る軽量なルアーは苦手なことです。
また、DCブレーキが使われているベイトリールは値段が高めになるのもデメリットです。
DCブレーキは調整も簡単なため、資金面で問題なければ初心者にはかなりおすすめなブレーキです。
遠心・マグ複合ブレーキ
引用元: AbuGarcia
遠心・マグ複合ブレーキはAbuGarciaのインフィニブレーキがあります。
遠心のキャスト直後の強いブレーキと、マグネットの安定したブレーキが両立しているブレーキです。
特徴は、遠心ブレーキを調整することとマグネットブレーキを調整することが両方できるため、非常に幅広いブレーキ設定ができます。
デメリットとしては、幅広いがゆえにブレーキ調整が面倒になる場面が出てくることです。
安定したブレーキが欲しい人にはおすすめですが、調整が難しいため初心者にはあまりおすすめできないブレーキではあります。
ベイトリールの巻き性能は?
ベイトリールの巻きの滑らかさは、高いリールほど素晴らしいのはスピニングリールもベイトリールも変わりありません。
巻きの滑らかさは【ベアリングの数】と【ギア】と【ボディの剛性】によって決まります。
ベアリング
ベアリングは、ハンドルノブやシャフトなど、回転するパーツに使われている部品です。
高いベイトリールになると、一つのベイトリールの中に10個以上のベアリングが使われています。
ベアリングが使われているほど、回転が滑らかになるため、使われているベアリングの数が多いほど巻きが滑らかになります。
ギア
値段が高いベイトリールほど、良い素材で精密に作られたギアが使われています。
ギアは、金属のパーツ同士が当たるため、精密に作られていないと、ギアノイズというものが出てきます。
値段が高いほど精密なギアが使われているため、巻きが滑らかになります。
ボディの剛性
ボディの素材は家で言うところの土台にあたります。
ボディの素材は【カーボン樹脂】か【金属】のどちらかでできており、カーボン樹脂は軽い代わりに変形してしまい、金属は重い代わりに変形しにくいです。
金属ボディが使われているベイトリールは土台がしっかりしているため、巻きの滑らかさにも関係していきます。
見た目もかなり重要なポイント
ベイトリールを選ぶうえで見た目もかなり重要なポイントです。
見た目というとかっこいいのかどうか?と思うかもしれませんが、そうではありません。
ベイトリールはスピニングリールと違い、ベイトリールを包み込むように持ちます。
これをパーミングというのですが、手の大きさに合わないベイトリールを選ぶとかなり疲れます。
ベイトリールの見た目を選ぶ場合、ベイトリールの体高と形が重要になってきます。
ベイトリールの体高は低くボディ全体が小さい方が持ちやすいです。
自分の手の大きさや指の長さに合わせて、ベイトリールを選ぶといいでしょう。
まとめ
ベイトリールを選ぶときは【スプールの性能】と【ブレーキ】をしっかりと考えて選べば間違いはないことが分かったと思います。
巻きの滑らかさに関してはスピニングリールと変わらず【値段が上がるほど巻きは滑らか】になるというのは変わりません。
また、ベイトリールはパーミング性能も必要な要素ですので、見た目も選ぶようにしましょう。
ぜひこのページを参考にして、失敗しないベイトリールの選び方を身につけてください!
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