釣行後メンテで最高の状態にキープするベイトタックルメンテナンス術

ベイトタックルはメンテナンスをしっかり行わないと、トラブルを起こしたり、最悪タックルが壊れてしまう原因になってしまいます。

特にソルトシーンでベイトタックルを使う場合は注意が必要で、ベイトリールは防水機構がなく、内部まで海水が侵入します。

そのため、釣行後はしっかりとメンテナンスを行わないと、内部で塩ガミを起こしたり、錆びたりしてしまう原因となります。

ベイトタックルメンテナンス

ここではそういったベイトタックルをしっかりと最高の状態に保つメンテナンスについて紹介していきます。

ここの記事を読むと以下のことがわかります。

  • 釣行後のメンテナンスに必要な物
  • 釣行後の正しいベイトリールメンテナンス方法
  • 正しいベイトロッドメンテナンス方法
  • トラブルレスになる裏技メンテナンス法

釣行後の簡易メンテナンスは手順も簡単で誰でもできますが、長くリールを良い状態に保つためには必ず知っておく必要があります。

ぜひ正しいメンテナンス術を学び、ベイトタックルを最高の状態に保つ方法を知ってベイトフィッシングを楽しくできるようになりましょう!

ベイトリールの分解メンテナンスについては以下のページを参考にしてください。

釣行後のメンテナンスに必要な物

釣行後はしっかりとメンテナンスを行わないと、すぐにベイトリールは壊れてしまう危険があります。

そこで、釣りから帰ったらメンテナンスを行う必要があるのですが、メンテナンスする上で必要な物がいくつかあるため、ベイトフィッシングを始めるときにはぜひ最低限のメンテナンス用品を買っておきましょう。

ベイトリールおすすめグリス

グリスは主にレベルワインダーを動かしているウォームシャフトに塗布するために必要です。

ウォームシャフトにグリスを付ける理由は、水やほこりなどの異物の侵入を防ぐためと、長く潤滑性を保つためです。

グリスも突き詰めていくと奥が深いですが、釣行後のメンテナンスであればおすすめのグリスはこちらです。

シマノ(SHIMANO) リールグリススプレー

このグリスのおすすめな点は、スプレータイプであるため手が全く汚れないという点と、柔らかいグリスですのでウォームシャフトにぴったりな点です。

特にウォームシャフトは狭い場所にあるため、グリスを塗布するのに手間取ることがありますが、このグリススプレーであれば長いノズルの利点を活かして簡単にグリスを塗ることができます。

ベイトリールおすすめオイル

ベイトリールでオイルを使う場所は主にベアリングに注油するときに使います。

釣行後のメンテナンスでは3~4か所のベアリングに注油する場所があります。

主にスプールの回転部分に使うので、粘度が低く回転率が落ちないオイルを選ぶことが重要です。

シマノ(SHIMANO) ザルス リールオイルスプレー

このオイルのおすすめな点は防錆性能が高いにも関わらず、安く、大容量である点と、ノズルが長い点です。

特にノズルが長いため、スキマにオイルを入れやすく作業効率がとても高くなります。

綿棒とタオル

水分を拭き取るためや、細かいところを拭いたり、余分なオイルやグリスを取るために使用します。

綿棒やタオルはご家庭にある普通の物で構いませんので用意しておきましょう。

釣行後の正しいベイトリールメンテナンス方法

釣行後のメンテナンスを行う際は、冷たい水で汚れや塩水を洗い流す必要がありますが、ちゃんと水を当てる位置を知る必要があります。

きちんと水で洗うべき場所を知って、錆びや塩ガミからリールを守りましょう。

水洗い

①レベルワインダーとウォームシャフト

ギアがむき出しになっているレベルワインダーとウォームシャフトは確実に塩水やほこりなどに晒されています。ここにはしっかりと水を当てて、汚れを洗い流すようにしましょう。

②ハンドルノブ

ハンドルとノブの間にあるスキマにも汚れは入り込むため、スキマに向けてしっかりと水を流すようにしましょう。

③スプールとライン

スプールも手で押さえる部分であり、ラインから水の汚れが溜まる部分でもあります。しっかりと水洗いして、ラインの汚れやスプールの汚れを洗い流しましょう。

④ハンドルの付け根

ハンドルのスタードラグとボディの間にはベアリングが使われています。ここの水洗いを怠ると、ベアリングや逆回転防止パーツが錆びてしまい、ハンドルが回らなくなることがあります。

上記4か所にしっかりと水を当てて流したら、全体にさっと水を流してボディの汚れを流します。

流し終わったらリールを振って水を切り、タオルで水気を拭き取ります。拭き取ったら、サイドカップとスプール、メカニカルブレーキノブを外して、日光に当たらないように陰干しして水気がなくなるまで乾燥させます。

注油作業

水分が飛んだら次はメンテナンスの重要なポイントである注油作業です。主にベアリングとウォームシャフトに注油を行います。

ベアリングのオイルは、ほんの一滴程度で十分です。ウォームシャフトは全体に薄く塗るようなイメージで塗布しましょう。

①サイドカップのベアリング

②スプールのベアリング

③メカニカルブレーキのベアリング

DAIWAの一部機種はメカニカルブレーキのベアリングにマグシールドボールベアリングを使っている機種があります。その機種には注油はしないようにしてください。

④ピニオンギアのベアリング

ピニオンギアのベアリングはボディ側のスプール差し込み穴に付いています。穴の外側に向けて注油をすればベアリングに注油されます。

⑤ウォームシャフト

ウォームシャフトは両端、真ん中とグリスを塗布し、ハンドルを回せばレベルワインダーが塗り広げてくれます。

上記の箇所に注油が終わったら、スプールとサイドカップをセットし、軽く回してオイルやグリスをなじませてメンテナンス完了です。

トラブルレスになる裏技メンテナンス法

この方法は海などの塩水環境下でおすすめの方法で、メーカー非推奨の方法ではありますが、非常に合理的な裏技メンテナンスです。

オイルやグリスの注油に関しては同じですが、塩水の流し方が違います。

それは「真水に沈める」というメンテナンス方法です。

なぜ真水に沈めるのかというと、ベイトリールはスピニングリールと違い、スキマが多いリールであるため、実は内部にまで塩水は入ってしまっています。

本当にボディの中に水は入っているの?と思うかもしれませんが、ベイトリールには必ず水抜き穴が付いており、メーカーもボディ内部に水が入ることは想定されています。

ショアジギングや波の高いサーフゲームなど、過酷な条件で使用していたリールの内部を見てみると、塩の結晶ができていたりと確実に水は中にまで入っています。

このメンテナンスの一番の利点は、確実に塩水を洗い流せるという、非常にメリットの高い点です。

デメリットとしてはオイル流れ、グリスの劣化といった点があるため、分解メンテナンスができるようになる必要が出てきますが、確実に塩水によるリール破損はなくなります。

気になるのは水に漬けて部品は壊れないの?ということですが、壊れません。ただし、オイルが流れる原因にはなるので、内部のベアリングの摩耗は早くなります。

分解メンテナンスができる方は、ぜひこの方法を使っていただくと、錆びや塩によるトラブルは確実に防げますのでぜひ試してみてください。

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