ダイワといえば新製品発表が早く、年末に新製品が発売されることが多いです。
そして今年は22ジリオンTW HD000が発表されました!
それでは早速この22ジリオンTW HD1000の性能と、どういった人におすすめできるベイトリールなのかを紹介していきましょう!
22ジリオンTW HD1000のスペック
引用元: DAIWA
品名 ギア
比巻取り長さ
(cm/
ハンドル1回転)自重
(g)最大
ドラグ力
(kg)スプール寸法
(径 mm/幅mm)標準巻糸量
ナイロン・フロロ
(lb-m)標準巻糸量
PE
(号-m)ハンドル
長さ
(mm)ベアリング
(ボール/
ローラー)メーカー
希望本体
価格(円)JANコード 1000H 7.1 75 200 6 34/24 16-100
20-801.5-200
2-155100 10/1 51,700 4550133215643 1000HL 7.1 75 200 6 34/24 16-100
20-801.5-200
2-155100 10/1 51,700 4550133215650 1000XH 8.1 86 200 6 34/24 16-100
20-801.5-200
2-155100 10/1 51,700 4550133215667 1000XHL 8.1 86 200 6 34/24 16-100
20-801.5-200
2-155100 10/1 51,700 4550133215674 引用元: DAIWA
テクノロジー
HYPERDRIVE DIGIGEAR
引用元: DAIWA
ハイパードライブデジギアとは、ギア同士の歯の嚙み合わせの精度をより高めたテクノロジーです。
ギアの歯の大きさは変わらず、より精密にギアが嚙み合うことで、巻取りの滑らかさやギアの耐久力を高めています。
より長く滑らかな巻き心地を維持できる素晴らしいテクノロジーが22ジリオンTW HDには入っています。
HYPER DOUBLE SUPPORT
引用元: DAIWA
ハイパーダブルサポートとは、メインギアとスプールをつなぐピニオンギアという筒状のギアがあり、その両端をベアリングが支えているのですが、そのガタつきを抑えたテクノロジーです。
このテクノロジーが入ることで、巻取りの滑らかさや、軽い力で強く巻き取ることができるようになります。
耐久性や力強さを重視しているジリオンTW HDにはぴったりなテクノロジーとなっています。
HYPER ARMED HOUSING(AL)
引用元: DAIWA
ハイパーアームドハウジングとは、ボディを金属で作るテクノロジーです。
22ジリオンTW HDは、メインフレームとギア側のサイドフレームがアルミニウムで作られています。
ボディを金属で作ることによって、ベイトリール全体の剛性を上げることはもちろん、ボディが変形しにくいことによってギアの性能を極限まで上げることができます。
このテクノロジーはベイトリールの土台となる大事なテクノロジーです。
HYPER TOUGH CLUTCH
引用元: DAIWA
ハイパータフクラッチとは、何度も使うクラッチのトラブルを極限まで少なくしたテクノロジーです。
22ジリオンTW HDに限らず、クラッチのトラブルはベイトリールの問題としてはかなり大きなものとなります。
このテクノロジーが入っていることで、しっかりとクラッチを切り、クラッチ周りのトラブルがほぼなくなることで、快適なベイトタックルでの釣りを約束します。
TWS[T-ウイングシステム]
引用元: DAIWA
TWS(ティーウイングシステム)とは、クラッチを切ると、レベルワインダーが90度傾き、キャスト時のラインの抵抗を減らすダイワのテクノロジーです。
22ジリオンTW HDは超遠投向きのベイトリールですので、このTWSとの相性は抜群です。
UTD
引用元: DAIWA
UTDとはダイワのドラグの名称です。
ダイワのほとんどのベイトリールはこのUTDというテクノロジーが使われており、ドラグの締め具合によってしっかりとドラグ力がかかるようになっているテクノロジーです。
しかし、UTDのドラグはほとんどがカーボンワッシャー1枚から2枚となりますので、スピニングリールのような滑らかなドラグ性能はありませんので、その点は注意が必要です。
MAG-Z BOOST
引用元: DAIWA
今回の22ジリオンTW HDの目玉ともいえるテクノロジーです。
マグフォースZブーストというブレーキは、キャスト直後にかなり強いブレーキが働き、キャスト直後のトラブルを抑え、その後はかなりブレーキを弱くすることで、キャスト後半の伸びをよくするテクノロジーです。
私は21スティーズA TW HLCを持っていますのでマグフォースZブーストの特性は理解していますが、かなりピーキーなブレーキとなっており、飛距離は出ますが、トラブルも多いブレーキシステムとなっています。
しかし、飛距離という点に関してはダイワのブレーキの中で最上級となっており、飛ばし屋の方、しっかりと重めのルアーを遠くにキャストしたいという人におすすめのブレーキシステムです。
引用元: DAIWA
G1ジュラルミン製スプール
引用元: DAIWA
G1ジュラルミンスプールとは、スプールの素材のことです。
G1ジュラルミンとはアルミ合金のNA700という素材で、航空機に使われている超々ジュラルミンの1.3倍の強度を持つ素材のことです。
22ジリオンTW HDに限らず、ダイワの中級機種以上のベイトリールはこのG1ジュラルミンのスプールが使われています。
このG1ジュラルミンを使うことによって、超々ジュラルミンと比べて、同じ強度でより軽く作ることができるため、スプールの回転のレスポンスがかなり向上します。
ゼロシャフト
引用元: DAIWA
今までのベイトリールは下の画像のようにスプールからシャフトが飛び出ている形をしていました。
引用元: DAIWA
このゼロシャフトは、スプールから飛び出ているシャフトをなくしたテクノロジーです。
このゼロシャフトが使われることによって、今まで飛び出していたシャフトの抵抗がなくなり、スプールの回転のレスポンスが向上します。
22ジリオンTW HDは、遠投することによってスプールの性能がダイレクトに影響しますので、ゼロシャフトの恩恵はかなりのものとなります。
ゼロアジャスター
引用元: DAIWA
ゼロアジャスターとは、メカニカルブレーキに関するテクノロジーです。
メーカーから出荷する際に、最適なメカニカルブレーキを設定しているため、ユーザーがメカニカルブレーキを調整しなくてもいいというテクノロジーとなっています。
ユーザーからすれば外部のダイヤルのみでブレーキ調整が完結するため、ストレスなく釣りができるというテクノロジーとなっています。
ドラグ引き出しクリック
引用元: DAIWA
ドラグ引き出しクリックとは、魚によってラインが引き出されたときに、カリカリカリっと音が鳴って知らせるシステムです。
22ジリオンTW HDは遠投することで、遠くにいる魚をかけたり、大型の魚をかける機会が多くなるベイトリールです。
特にナイトゲームなどでは、魚との距離感をつかむために必須ともいえるテクノロジーとなっています。
前作のジリオンTW HDとの違いは?
引用元: DAIWA
ジリオンTW HDといえば2018年に発売されたベイトリールです。
それが今回2022年にモデルチェンジされるというわけですが、実は18ジリオンTW HDとはまったく違ったベイトリールとなっています。
今回の22ジリオンTW HDは18ジリオンTW HDとどう違うのかを解説していきます。
スプールスペックの違い
まず一番の違いといえばスプールです。
22ジリオンTW HDは34mmスプールで、この径のスプールでは初のMAGZ-BOOSTを搭載しています。
34mmの超遠投性能を持ったスプールが採用されているため、スティーズA TW HLCよりも少しライトなルアーを遠投したい人に向けたスプールといえます。
それに比べ、18ジリオンTW HDは36mmスプールでブレーキはマグフォースブレーキとなっています。
ブレーキが強くかかるシステムであり、36mmで太いラインも多く巻けるため、どちらかというとビッグベイトや重たいルアーを安定してキャストしたいという人に向いているスプールとなっています。
22ジリオンTW HDは34mmスプールでPE2号が約150m、ナイロン16lbが100m巻けるラインキャパシティであり、超遠投向けのスプール。
18ジリオンTW HDは36mmスプールでPE2号が230m、ナイロン16lbが125m巻けるラインキャパシティであり、ビッグベイトや重ためのルアーを安定してキャストできる近中距離向けのスプール。
という違いがあります。
ドラグ力の違い
22ジリオンTW HDは最大ドラグ力は6kgで、18ジリオンTW HDは7kgとなっています。
どちらもベイトリールとしては強めなドラグ力をしていますが、18ジリオンTW HDはかなり強いドラグ力を持っている点が評価できるポイントでしょう。
ドラグ引き出し音の有無
22ジリオンTW HDはドラグ引き出し音が鳴り、18ジリオンTW HDには引き出し音はありません。
そのためナイトゲームなどでは、魚にラインを引き出されても音でわかる22ジリオンTW HDのほうがナイトゲームや視界の悪い状況では魚との距離を測りやすいといえます。
ハイパードライブデザインの有無
引用元: DAIWA
ハイパードライブデザインとは、2020年にダイワの新テクノロジーとして発表されたものです。
先に紹介した、テクノロジーが入ったベイトリールのことをいい、18ジリオンTW HDには使われていないテクノロジーです。
使用頻度や、使い方によっても変わりますが、ベイトリールの耐久性は22ジリオンTW HDのほうが上といっていいでしょう。
21ジリオンSV TWと22ジリオンTW HDの違いは?
引用元: DAIWA
今作の22ジリオンTW HDは画像を見る限り21ジリオンSV TWをベースに作られているベイトリールとなっています。
21ジリオンSVTWと比べるとどう違うのでしょうか?
ブレーキの違い
22ジリオンTW HDはマグフォースZブーストが使われており、21ジリオンSVTWはSVブーストというブレーキが使われています。
22ジリオンTW HDは超遠距離向けのブレーキシステムです。
21ジリオンSVTWは近距離から遠距離まで万能に使えるブレーキシステムです。
ハンドル周りの違い
22ジリオンTW HDは100mmのハンドルとパワーラウンドノブがついています。
対して21ジリオンSVTWは90㎜のハンドルとライトノブがついています。
力強く巻くための22ジリオンTW HDと繊細に巻くための21ジリオンSVTWという特性に合わせたハンドル周りとなっています。
22ジリオンTW HDと18ジリオンTW HDの使い分けは?
22ジリオンTW HDは34mmスプールで超遠投向けのベイトリールとなっています。
おすすめのシチュエーションとしては
・ヘビキャロ、バイブレーション、高比重ワームといった重ためのルアーの遠投
・ライトショアジギング
・ロックフィッシュの遠投ゲーム
・シーバスゲームでの遠くの橋脚やポイントを攻めたい
といった人におすすめのベイトリールとなっています。
ベイトロッドとの組み合わせとしては、バスロッドであればMHクラス、シーバスロッドであればMクラスのロッドとの相性がいいでしょう。
18ジリオンTW HDは重ためのルアーを安定してキャストする人に向けたベイトリールです。
おすすめのシチュエーションとしては
・ヘビーカバーからバスや雷魚、ナマズをぶち抜きたい
・ビッグベイトを安定してキャストしたい
・強風などの悪条件でも安定してキャストをしたい
・ロックフィッシュゲーム
・堤防の落とし込み
などをしたい人におすすめのベイトリールとなっています。
ベイトロッドとの組み合わせとしては、バスロッドであればH~XHクラス、シーバスロッドとしてはMH~Hクラスのロッドとの相性がいいでしょう。
22ジリオンTW HDと21ジリオンSVTWとの使い分けは?
22ジリオンTW HDは上記で書いたように超遠投向けのベイトリールとなっていますが、対する21ジリオンSVTWは遠投寄りの万能ベイトリールとなっています。
21ジリオンSVTWのおすすめのシチュエーションとしては
・近距離から遠投まで万能に使いたい
・ピッチングやサイドキャストを多用する
・軽いルアーからビッグベイトまで幅広く使いたい
・シーバスゲーム
・ロックフィッシュ
・チニング
・ライトショアジギング
などをしたい人におすすめです。
ベイトロッドとの組み合わせとしては、バスロッドであればM~Hクラス、シーバスロッドとしてはML~Mクラスのロッドと相性がいいでしょう。