【検証動画あり】驚愕のダブルボールベアリングでベイトリールは進化する!!

ベイトリールにとってものすごく重要なパーツであるベアリング。
通常のベアリングはリングとリングの間に1列のボールがはめ込まれており、ボールが回転することによって回転しています。

しかしキャリル・チューンド・ファクトリーというショップがダブルボールベアリングというベアリングを発売しました。

キャリル・チューンド・ファクトリーはダイワのスティーズAir TWやアルファスAir TWのスプールを作っていたりと、かなり有名なカスタムパーツメーカーです。

キャリル・チューンド・ファクトリー(K.T.F)様のページはこちら

ダブルボールベアリングの販売ページはこちら

ダブルボールベアリングとはその名前の通り、通常は一列のボールが並んでいるものが、2列になっているベアリングで、簡単に言うと、ベアリングの中にもう一つベアリングが入っているというものです。

今回はこのダブルボールベアリングとはどういったものか、本当に良くなるのかを試してみました。

ダブルボールベアリングのスペック

ダブルボールベアリングセット

2021年4月現在では、ダブルボールベアリングは2種類あります。

  • 1033(外径10mm、内径3mm、厚さ3mm)
  • 1133(外径11mm、内径3mm、厚さ3mm)

それぞれ単品で一個1790円で販売されています。

また、ダイワやシマノ、アブガルシアのリール用にセット販売されているものがあります。

  • シマノ1~3
  • ダイワ1~5
  • REVO

とあり、対応機種も販売ページに書いてあります。

セット販売されている商品を購入すると、ゴムのリングが付属されますが、これは通常のベアリングが4mmの厚さであるため、足りない厚みをおぎなうために付いています。

また、材質は安価で出回っているステンレス製のベアリングではなく、セラミック素材のベアリングとなっています。

セラミック素材はステンレスよりもより細かく作れるため、より精度のいいベアリングを作れる代わりに値段が高くなることが特徴です。

ダブルボールベアリングのインプレ

ダブルボールベアリング

今回はダイワのアルファスAir TWにダブルボールベアリングをセットしてみました。

アルファスAir TWは片方にしか付けることができないのですが、変えたところでどうなるのかを試してみました。

まずは変える前のスプールの回転を見てみてください。

変える前でも非常にスムーズに回転していることがわかります。

次にスプールに付いているベアリングをダブルボールベアリングに変更してみました。

いかがでしょうか?スプールの回転性能が上がったのがわかると思います。
特に回転の始めの部分が非常に滑らかになっており、ロスなく回転しているため、結果的により長く回転しました。

ダブルボールベアリングのメリット

ダブルボールベアリングのメリットとしては回転性能が上がることです。具体的には以下の性能がアップします。

  • 飛距離アップ
  • スキッピング性能の向上
  • 軽いルアーが扱いやすくなる
  • フリーフォール性能がアップ
  • より軽量のルアーが扱えるようになる

特にソルトシーンであれば、ベイトフィネスで1gのジグヘッドのキャスト性能やフォール性能が格段に良くなりました。

ダブルボールベアリングのデメリット

ダブルボールベアリングは値段が高いという点や、買える場所が限られるという点もありますが、一番は音がするという点でしょう。

具体的にはセラミックボールベアリングの特徴になるのですが、巻いているときやキャスト時などスプールが回転しているときにシャーという音がします。

これはオイル切れや不良品というわけではなく、セラミック素材でベアリングを作ると必ず起きてしまうようです。

そのため、巻きの音が鳴るのがイヤという人はやめた方がいいかもしれません。

ダブルボールベアリングのメンテナンス

おすすめのメンテナンスは低粘度と中粘度のオイルを使い分けるということです。

どういうことかというと、外側のボールに比べて、内側にあるベアリングは非常に早く回転します。
そのため、回転性能を損なわないように内側には低粘度のオイルを、外側には中粘度のオイルをさすようにしましょう。

アルファスAir TWのベアリング交換時の注意!

アルファスAir TWに限らない話なのですが、28mm径のスプールに付いているベアリングを交換するときに注意点があります。

それは必ずSLPWORKSのベアリングリムーバーを使うようにした方がいいということです。

私は今までヘッジホッグスタジオさんのリムーバーを使っていました。

ヘッジホッグベアリングリムーバー

しかし、このリムーバーで交換しようとすると、28mm径のスプールは変形してしまう恐れがあることがわかりました。

というのも、ヘッジホッグスタジオのリムーバーは裏側が平らではなく凹凸があり、変形させてしまうことがわかりました。

SLPWORKSベアリングリムーバー

SLPWORKSのリムーバーであれば裏面が平らなため、不用意にスプールを気づ付ける恐れも、変形させることもないためおすすめです。

まとめ

ダブルボールベアリングは非常に性能の高いベアリングであり、スプールの回転性能が上がるため、ベイトリールの性能がアップします。

付けられるベイトリールは限られますが、使うことができるベイトリールをお持ちの方はぜひ購入して使って見てください!